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英語タイトル

Fire wall.

作者: 雪つむじ

きっとそこには何もない


何もないはずなのに

僕が勝手に壁を感じ

僕は手を伸ばすのをやめる


明らかに

壁がそこにあるのなら

それはそれでいいのだけれど


不確かな

壁みたいな

目に見えないもやもやと

触れないものが目の前に

ある気がしてしまったら


僕はいったいどうすればいい


素直な話

率直な話


何をどう言ったって


僕が壁を感じてしまったら

僕の言葉は壁越しで

濁った言葉にしかならないんだ


きっとこのままいくと僕は

看取られる側の人間じゃなく

看取る側の人間に

近々なるんだろうと思う


ただ

どちらかが燃えて

ただ

どちらかが燃やされて

ただ

どちらかがあとに残る

ただ

それだけの話


立ち入れない壁がある

そのための涙は流さない


取っておくわけでもない

流す涙がないわけじゃない


ただね

ただ


どこかで感情がせき止められて

これ以上

流れ込んでこないんだ

臆病ですから。


ありがとうございました。

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