オタクと老人と表情ゆたかなおねぇさん
「ここはどこだ?」心の中だけのつもりが、実際につぶやいてしまったらしい、老人は手招きだけすると真っ黒な今いる空間にある不自然な扉へとはいっていった。
気になり扉を開けると、そこにいたのは厳しい表情だが、一目で美人とわかる長い黒髪の女性と、先ほどの殺気あふれるご老人、二人でなにか話をしている、すると、先ほどの厳しい表情の女性が表情を緩ませ、こうつぶやいた、「吉田大助さん、あなたには道が二つあります、1つはここではない別の世界へ行き、生前の記憶はそのまま、別の世界で新しい生活を始める、もう一つは、」言い終わる前に
「二つほど確認いいですか?」そう聞くと「えぇ、どうぞ」先ほどと変わらぬ優しいえがおで答えられ思い切ってきいてみた、「生前ってことは、俺、死んだんですか?」先ほどの優しい表情は消え、また厳しい表情へかわる、説明を聞くに、
俺は、学校帰りにトラックに轢かれ救急搬送、、今は魂みたいなものだけで体は意識不明の重体、
とのことらしい、「わかりました」そういうと彼女は申し訳なさそうな表情へかわる、こっちまで申し訳なくなる、「あの、もう一つの質問は?」そう聞かれると俺は一気にテンションが上がりこう答えた
「あの、別の世界ってことはまさかの異世界転生ですか?魔王を倒すとか、
伝説の勇者になるために!?」
そう聞くと、女性は困った顔で、「はい、ですがその世界に魔王はいないので魔王討伐も勇者にもなれませんが、、、」
俺は、ため息をつきかけたが、まてよ?目標もないなら学校のない世界で、俺の以前の記憶を生かして勇者は無理でも、結構いい線いけるんじゃないのか?思い立った俺は
「その話、乗りましょう」即答だった、
どうせ特にたのしいことがあるわけでもないし、パーティーでも組んできままに旅をするのも悪くないのかも知れない、そう思ったのだ
「まってください、きちんと説明してからに、もう1つは、そのまま意識が戻るまでまって、苦労をしながら生きていくか、です」はぁ?そんなのえらぶやついるの?とおもったが美人の前では
「残念ですが、それは結構です、新しい世界にいき、新しい仲間と新しい自分を見つける、そんな楽、じゃなかった、素晴らしい体験あまりできるものではありません、是非やらせていただきます」
女性の表情がまた笑顔になり
「では、吉田大助さん、あなたの新しい自分探しと、新しい生活に神の祝福がありますように」
こうして、俺の念願の異世界転生を果たし、力強く生きていくことを決心し、新しい生活への扉が開く!
そういや結局あの爺さんは何者だ?その疑問は解決されないままだった、