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ベッキーザッパー#01  作者: totoko
8/13

序章「ネオン街ととんこつラーメンバリカタ」08

本日もよろしくお願いします

昨日は更新忘れて申し訳ありません

「って、よかとや!?」


 幸良が隣にいるリアの方を向いて言った。

 彼女は当然きょとんとする。何かまずいこと言っただろうか? という具合だ。

 店主は苦笑いを浮かべながら作業に入っている。


「まあいきなりバリカタはハードル高いと思うけどな、俺も」

「ですが、ベッキーはこれを食べているのですよね?」

「いや、まあそうやけど……」


 それを聞くとリアはにっこり笑う。


「ならば問題ありません。彼が好んで食べるのでしたら、美味しいはずですし」

「いや、そうは言うばってん」

「じっ……」


 想いが籠もった瞳が幸良を射抜く。なんというか見かけによらず、頑固者な感じだ。


「まっ、俺はとっくの昔に作業に入ってるけどな」


 店主はハハハと笑っている。

 程なくして2人の前に二杯の丼が上がった。


「はい、ラーメンバリカタお待ち!」

「ありがとうございます」

「まあ食うか」


 2人はカウンターに置いてある箸を取る。


「頂きます」

「いただきます!」


 リアは行儀よく、幸良は元気に手を合わせる。

 ずずっと麺をすする音がする。これは幸良の方だ。

 対して、リアの方はするすると音が立たず上品である。


「お、おお……」


 思わず男二人が見惚れた。

 なんというか未だかつてここまでラーメンを食べる姿が絵になる人はいただろうか……。


「んむ!?」


 しかし、リアはするすると食べていたはずなのだが、眉間に軽くシワを寄せた。

 ちょっと……いや結構堅い。

 自分が想像していた、というか知識としてのラーメンはもう少し麺は柔らかいものだったはずなのだが……。

 しかし、これはどうだろうか?

 アルデンテと言うには堅い。いや、ラーメンの麺は生麺なので芯が残ってるというわけではないのだが……。


「やっぱ、食いなれんやろ?」


 困ったように幸良が言った。


「えっと……ちょっと固麺ですが、美味しいです!」


 ううむ、やっぱり頑固者だ。いや、頑固というよりも負けず嫌い?


「そういえば、リアちゃんはなんで中洲なんて行ってたんだい?」

「そうたい、俺も気になってた。なんで追いかけられとったん?」

「えっと……実はあの人はこれを手に入れようとしていたんです」


 リアは首にかけていたネックレスを見せた。赤緑色の石のネックレスであった。

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