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ほことたて  作者: 盆戸炉
7/56

閑話 ほこたて閑話の1、2、3

今回は、本編にならない閑話(無駄話)です。会話文しかない為、苦手な方はご注意下さい。

ナツとハルバードの"ほこたてコンビ"が送る、下らない会話集です。

本編には影響ありません。次回から普通の小説に戻ります。

よろしくお願い致します。

【その1】

 エイデン邸にて。


「ハルバードさん、ハルバードさん」


「うるさい、私は忙しい。話しかけるな」


「え、ご、ごめんなさい……」しゅん


「……はぁ。何の用だ」


「! あ、あのですねっ、聞いてください!」


(わかりやすい)

「だから何だ」


「私の死因って、よく考えたらすごい間抜けなんじゃないかなーって思って……」


「今更すぎるな」


「だ、だって! 本当に食べたかったんですよ! 幻の肉まん!」


「だからって食い物で命を落とすだなんて、笑えない冗談だな」


「うぅ……やっぱりそうですよね。私の死因は食べ物(笑)って言われ続けるんですよね……」しょんぼり


「……仕方がない。そんなに食べたかったのなら、私が作ってやろう」


「え!!!!! い、今なんて……」


「だから、貴様が生前そこまで食べたかったというものなら、私が直々に作ってやると言っているのだが?」


「は、はるばーどさぁぁん!」


「ひっつくな鬱陶しい!」


「ハルバードさんはやっぱりツンデレだったんですね!」


(……ツンデレ?)

「訳のわからないことを言ってないで、とっとと離れろ」


「うへへー、楽しみだなぁー♪」


「……はぁ。では、その材料を教えろ」


「……え? ざい、りょう?」


「材料が分からなければ作れないだろうが、馬鹿が」


「えっ、と……。ひき肉と玉ねぎ?」


「それだけか?」


「あとは、たけのこ?」


「何故疑問形なんだ」


「……」

「……」


「ざ、材料、ワカリマセン……」


「……は? 貴様は何が入っているかわからないものの為に命を落としたのか?」


「う、うぅ……。だって! 肉まん作ったことないですし! 入っている高級食材も何かわかんないし!」


(呆れてものも言えない)



「はぁー。これからはちゃんと原材料とか確認してから食べよう……。でも隠し味とか入れられたらわかんないよね」


「隠し味に”魔法の粉”は付き物だしな」


「や、やめてください! なんかいろいろと危ない気がする! 危険な香りがする!」


【その1 終わり】





【その2】

 エイデン邸にて。


「ハルバードさん、ハルバードさん」


「……何だ」


(あ、聞いてくれるんだ!)

「あのですね、アキュレスさんの事なんですけど」


「あいつがどうした」


「アキュレスさんって歳いくつなんですか?」


「そんなことを知ってどうする」


「いや、なんとなくですけど」


「……確か33くらいだった気がするが」


「ええええ!!!!」


「うるさい」


「いだっ! だって、もっと若いかと! 20代前半だと!」


「それをあいつに言ったら、年齢だけ変えてそのまま返されるぞ」


「え、ああ、そうですよね……。わたし、アキュレスさんに未成年(しかも15、6歳)だと思われてましたもんね……」


「あいつだけではないが」


「うわぁぁん!! この低身長が憎い!」


(それだけではないと思うが)

「老けて見られるよりはマシだろう」


「いや、でも! 私だってリナシーさんみたいな大人っぽい女性になりたいです!」


「それには、まずそのお子ちゃまな中身をどうにかしろ」


「わたし、そんなに子供っぽいですか……」


「わかりきっていることを言うな」


「わーん! ひどい! ハルバードさんの馬鹿!」


「誰がお前のような馬鹿で間抜けだって?」がしっ


「い、いだい! そごまでいっでないでず」

(頭がみしみしいってる!)


「ふむ。……そうだな」


(いたた……)

「な、なんですか?」


「そんなに大人の魅力を出したいのなら、私が手伝ってやろうではないか。ありがたく思え」


「えっ、なんで近づいて……」

(こ、これは巷で流行りの……か、壁ドンってやつ!? 近い近い! すんごく恥ずかしい!)


「さぁ、では……」


「ふぇっ……」

(キ、キスされる!?)ぎゅっ


『寝室へ行こうか、お嬢さん?』フーッ


「……ひょわぁぁぁぁぁ! 耳もとで囁くのやめてください! エロい! このエロ魔人!」ドンッ


イラッ

「やかましい」


「いだっ! だって……!」


「この程度でいちいち騒いでいるようでは、お前の言う大人の女性には程遠いな」


「もうっ! からかわないで下さいよ、もうっ!」ぷんすか!


「ふっ、まあ精々頑張ることだな」



「行っちゃった……。あと、鼻で笑われた……。よ、ようし! 今度は私がハルバードさんをからかってやるんだ!」


【ナツ脳内】

「ハルバードさん……」

「ん? 何だ人の寝室にいきなり。用があるならさっさと言えナ、ツ!?」ドサリ

「んふふ、今夜は寝かせませんよ……」フーッ

「……っ!」

「なーんてねっ☆ この前のお返しです!」

「はぁっ……。してやられた様だな。参った」

【脳内終わり】


「なーんてね!! よーし、まずはハルバードさんの寝室へ入るにはどうすればいいか考えないと! あの人隙が全くないからなー……」



『……お父さんは頑張るところはそこじゃないと思うな、ナツ。というかそんな破廉恥なことはゆるしませんからね!』ギリリ


【その2 終わり】





【その3】

 エイデン邸にて。


「ハルバードさん、ハルバードさん」


「何だ」


「ハルバードさんって、必殺技とか無いんですか?」


「はぁ? 必殺技って何だ」


「え、なんか魔法出すときに『エターナルなんちゃら~!』とか、『バーニングなんちゃら~!』とか叫んだりしないのかなぁって! ……いだっ!!」

(な、なんで蹴られたの!?)


「貴様……魔法をなんだと思っている?」イラッ


「へ?」


「そうだな。貴様は高いところの物を取るとき、『ジャンピングなんちゃら』や『ホッピングなんちゃら』などと叫びながら跳ねるのか?」


(何言い出してるんだハルバードさん)

「え、そんなわけないじゃないですか。何言って……いだだっ!! だから、なんで蹴るんですか!」


「貴様の言っていることはそれと同じだ、馬鹿が。魔法は一つの手段にすぎない。いちいちそんな恥ずかしい必殺技とやらを叫んで魔法打つ阿保が何処にいるんだ、この馬鹿が」


(馬鹿って二回も言われた……)

「え、ええ……じゃあ誰も必殺技って持ってないんですか?」


「強さの幅や出せる出せないの力の差はあるが、皆が見ている魔法は全て共通している。そんなものにいちいち名前なんかつけるわけないだろうが。そんな阿保がいるのなら見てみたい気はするが」


「へ、ヘェ~……」

(なんかこの話題、色々と危なそうだからやめようかな……)


「第一、エターナルとは何だ? よくそんなネーミング……」


「わあああああ! こ、これ以上なんか言うとやばいです! 必殺技が無いのは分かりましたから! 許してください!!」


(何を許すんだ?)



「ちぇー、必殺技ないのかー。私がもし魔法使えたら、絶対名前つけるのにー」


「例えばどんな?」


「そうだなぁ、火だったら『ファイヤーシャワースペシャル』なんて……!?!?」


「ほう、中々"素敵な"必殺技だな」


「ぎゃぁぁぁぁ! ハルバードさん、いつの間に……!」


「是非真似させてもらおう、ファイヤーシャワー……」


「や、やめてえええええ! 恥ずかしいですううう!!!」ジタバタ


「何だ、恥ずかしいのは自覚しているではないか」


(お、鬼……!)


【その3 終わり】

お粗末様でございました。

次回からはお話が大きく進みます。

何卒、よろしくお願い致します。

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