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ほことたて  作者: 盆戸炉
32/56

閑話 ほこたて閑話の7、8、9

今回は、本編にならない閑話(無駄話)です。会話文しかない為、苦手な方はご注意下さい。

ナツとハルバードの"ほこたてコンビ"が送る、下らない会話集です。

本編には影響ありません。次回から普通の小説に戻ります。

よろしくお願い致します。

【その7】

「ハルバードさん、ハルバードさん」


「何だ」


「ハルバードさんの誕生日っていつなんですか?」


「誕生日? 召喚された日というなら、8月20日だが」


「8月20日……『ハニワの日』ですね!」


(何言ってんだこいつ)


「うーん、そしたら過ぎちゃいましたねー……」


「誕生日など気にしていないが」


「いやいや!! 誕生日は大切です! そうだなぁ……あ! じゃあ今日私がお祝いします!」


「はあ? 別に必要な……」



「ハルバードさんっ、生まれてきてくれてありがとうございますっ! えへへ!」



「………………」


「ん? どうしま……わぁっ!」


「……」わしゃわしゃ


「か、髪が乱れる! 乱れ髪になる!」


「はぁ……では、お前の誕生日は?」


「ふぇ? 私は5月6日です! 『コロの日』!」


「確かにコロコロとしてるな、最近は特に」


「えええ!?」

(ふ、太ったかな……ダイエットしなきゃ!!!)


「ということは、また先だな」


「え、ああ……そうですね!」


「では、本日私が祝ってやろう」


「えっ!?」

(ななな、なんか近いよ!?)


「お前は……


 何か欲しい?」クイッ



「!? ふぇっ……ぁ……ぅ……」

(あわわわわ!!! 色気がやばい、やばい!)


「…………」


「えっと…………いてっ!」

(何でデコピンされたの!?)


「男の前で軽々しくそんな顔するな、阿保が」スタスタ


「いてて……行っちゃった。ど、どんな顔だったんだろう……そんな変な顔だった!?



 あーあ、せっかくならご馳走作ってもらおうと思ったのになぁ……」


【その7 終わり】



【その8】

「ハルバードさん、ハルバードさん」


「何だ」


「は、ハルバードさんの好きな女性のタイプってなんですか!!」ドキドキ


「はあ? そんなものを聞いてどうする」


「うぇっ!? い、いや……気になっただけです」

(嘘です参考にしたいです)


「そうだな……とりあえず落ち着いた女…………何故涙目になる」


「べ、別に何でもないですっ!」ゴシゴシ

(絶対私じゃないじゃん……!)


(何がしたいのかさっぱりわからない)


「じ、じゃあリナシーさんとか……?」


「あれのどこが落ち着いた女なんだ。はぁ……よく分からないが、そこまでこだわりはない」


(でもきっとやかましいのは嫌いなんだよね……私よく『やかましい!』って言われるし、うぅ……)

「そ、そうですか……わかりました、ありがとうございます……」スタスタ


「……何だったんだあれは」



夕飯後

「ご馳走様でした」


パタリ


『どうしたんだろうナツ、なんか元気なかったね』


『そうですねぇ、心配だわ』


「……」



「はぁ〜、落ち着いた女の人ってこんな感じかなぁ……?」


「おい」


「ひっ……ゴホン、何ですかハルバードさん」


「……」ぎゅー


「!?!? ハハハ、ハルバードさん!?」あたふた

(どど、どうしたの!?!?)


「何だ、いつも通りじゃないか」パッ


「えっ……?」



「無駄な心配掛けさせるな、馬鹿が」スタスタ



「ハ、ハルバードしゃん……」

(うぅっ、やっぱりいつも通りにしよ……!)


【その8 終わり】



【その9】

「ハルバードさん、ハルバードさん」


「何だ」


「私も魔法が使えるようになりたいです!」


「そうか、残念だな。諦めろ」


「えええ即答! やっぱり無理なのかなぁ……」しゅん


「……そもそも、お前は魔法をどう使いたいんだ。魔法といっても、何でもかんでも出来るわけではない」


「うーん、とりあえず空飛んでみたいです……いて!」


「出来るわけないだろ阿保が。多少浮かせることは可能だが、長時間は無理だ」


「えー、そうなんですか? でも確かに飛んでる人見たことないや。じゃあ遠くの物なんかを引き寄せたりはできるんですか?」


「ある程度はな」


「おお、それいいですね! それなら取りにいくのがめんどくさい物とか、すぐに引き寄せられます!」


「……お前に魔力が無くて良かったな」


「え? なんでですか?」


「横着するからに決まってるからだろうがこの愚図!」


「いてっ!」


「それに、これ以上動かなくなるといよいよ問題だな」


「え、何が……」


「お前、最近本当に顔がまん丸になった気が……」


「!! うわーん! ひどい! ハルバードさんの馬鹿!」ドンッ


「って……」

(押す力が増したような気もするな)



「うぅ……ようし、こうなったら本気でダイエットしよ……

 明日から!!!!

 それにしても魔法ってもっと凄いものだと思ってたけど、そうでもないんだなー」


 ふよふよ


「あ、ミニメイドちゃん! 私も魔力があったら小さい使い魔出せるかな?」


【ナツ脳内】

「使い魔ーでろー!」

 ポンッ

「おお! ミニハルバードさん! ミニハル……なんか……可愛い!!」

『うるさい』

「い……たくない! 攻撃も可愛らしい……! へへへ、今は私がミニハルさんのご主人様なんですからね!」

『……りょうかいした、わがあるじ』

【ナツ脳内 終わり】


「うひゃぁぁ! 可愛い可愛い! 魔力欲しい!」


『ナーツ』


「ふぇ、アキュレスさん!?」

(もしかして今の全部聞かれてた!?)


『不純な理由で魔法は使っちゃダメなんだよ?』


「うぅ、そうですよね……ごめんなさぁい……」しょんぼり


『ふふ、じゃあ今度ハルのいない時に、ね?』


「!!!」



「……?」

(何故だかものすごく悪寒がする……)


【その9 終わり】


お粗末様でございました。

次回から普通に戻ります。

何卒、よろしくお願い致します!

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