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記憶  作者: 一之瀬 輝
14/15

重なる面影

スイマセン!半年以上放置してしまいました……。次回からは頑張って更新をしていきたいと思います

 「あちっ!」


 暫く遠くをボンヤリと見つめながら時を過ごしていた瀧瀬は完全に煙草の存在を忘れていた


 あの事件のあと乾ドックに入り、改めて艦内が地獄である事を認識した


 当然のように俺は独断専行で中国海軍の艦を攻撃したとして補給科に飛ばされた

 

 後から聞いた話だが、俺は内密に処理されていてもおかしくは無かったらしい 


 「瀧瀬さん……?」


 クルッと後ろを振り向くと浅尾さんがいた。不思議そうな顔をしている


 「どうした?浅尾さん」


 かなり短くなっている煙草を携帯灰皿に押し付けながら聞いた


 「もう……昼休み終わりますよ〜」


 時計を見るともう12時55分。 あと5分の間にオフィスに着かなければならない


 「あぁ。ありがとう」


 遅刻を救ってくれた浅尾さんにお礼を言って横を通り過ぎようとしたとき……


 浅尾の香水の香りが瀧瀬の脳を支配した


 「何故……」


 恵子の香水とまったく同じ匂いがした。あの甘くてフワッとした匂い……

 

 自分の理性が暴走する兆候が出てきた。浅尾さんがだんだん恵子に見えてくる


 最近訓練もされていない瀧瀬にとって理性が暴走することを止める事ができなかった


 「ひゃっ!瀧瀬さん……」


 抱きしめたときに浅尾さんの首筋から匂う香りに俺は理性が完全に崩壊した


 まるで貪る様に恵子が死んでからのフラストレーションを今、解消しようとしていた     

 

 もう会えない恵子の面影を重ねながら……


 

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