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第八話 出発!


「アスタ様これからどうされますか?」


 ひとまず、僕が王に即位する式典は無事に一段落した。この頃には壊した家も僕の力で無事建て替える事ができた。これからどうするかの作戦会議を今アナスタシアとルビナスとしている。とりあえず復讐を第一目標とすると……目的地はドゥーク達がいたリバティ地区、そこに戻る為の道筋を決めなければならない。ただ周りにあんなスピーチを言った以上、この目的は出来る限り隠さなくては……。


「とりあえずリバティ地区にある目的の為に早く行きたいけど……どうすれば近道になるかな?」


「まず地図を広げてみましょうか………。此処ナーシャ村から辿り着くには2つルートがありますね……。1つ目はゴルダ山を越えていくルート、これが一番近道です。2つ目は山を越えずに平坦な道を辿っていくルートです。危険を考えると2が適しています。他の村も沢山道中にあるのでご意見箱の交流したいが達成できそうです」


 普通に行くには恐らく1が最適だろう。あの山は標高が高く魔物も非常に多い所だが、僕の力ならまあ楽勝に行けそうだ。ただ約束を後回しにするのは少し気がひけるな……。元々出ていこうとした身だからね。


「2で行こうか……?村の皆の意見を考えて山のルートよりこっちのルートの方が良さそうだし……」


「そうしましょうか?」


――――――――――――――――――――――――――――――――

 翌日……僕はリバティ地区に勤しむ準備をして旅立つ事にした。もし村が危険になったならば直ぐに転移魔法で戻れるように座標設定もしておいた。こうしておけば何とかなるだろう。


「じゃあ――行ってきますね!何かあればすぐに戻りますから!」


「頑張れよ!村は俺達でも守れるからな!」


 沢山の人に見送られて、僕は村を旅立った。まず向かう先は此処から5キロ離れたヤルタ村だ。ナーシャ村より人も多く、賑わっている所だから旅の良い中継地点になるだろう。ただそこに向かう為には森を抜けなければならない。魔物の戦闘に備えながら進んでいく。


「それにしても薄暗いですね……。行きたいと言ったのは私ですが無事に辿り着くかどうか……」


「大丈夫だよ!僕が守るからね!」


「流石アスタ様、カッコよくて頼りになりますね♡」


「こっちにも構って下さい――――!」


 そんな会話をしながら暫く歩いていた。しかし何か違和感がする。モンスターが一切登場しないのだ。それに何だこの焦げ臭い匂いは……。……まさか?

 後ろを振り替えると炎に侵略された森の姿が僕の目に映った。そして泣いている獣人の女の子と派手な服を着た沢山の人が火の魔法で森を燃やしていた。


「皆の森を壊さないでニャ……」


「環境破壊は気持ちいいな!このままナーシャ村もヤルタ村も燃やしてクルド様専用ゴルフ場を作ってやるぜ!」


 


 

 

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