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第七話 王となった日


アスタside

 「僕はその力を捨てる事なんて……で、出来ない……。それに本当は二度とこの村に来れないなんて嫌だ……」


 僕はルビナスの提案を受け入れてしまった。おっちゃんには悪いとは思ったけど、それでも……もう戻れない……。僕だけ最強で、周りが全肯定してくれて受け入れてくれるこの快感が最高に心地良いんだもん……。


「フフ……。やっぱりそんな勇気は無いですよね――?でも、その選択は全く間違えていませんよ――?むしろ当然。当たり前なのです!」


 ルビナスは小悪魔的な笑みを浮かべて僕を見つめてそして抱き締める。そして囁きかける。


「アスタ様……。大丈夫ですよ……?ルビナスとアスタ様と村の皆で心地良い世界を作りましょう?アスタ様が望んだ事が何でも叶うような……神になったような世界を創造しましょう?ね?」


「うん……」


「という訳で村のみなさん?アスタ様は自らこの村に来ないと言っていた事は撤回されました!良かったですね!」


 その鶴の一声に町の皆は歓喜の声を挙げた。


「いいぞ――!」


「こうでなくちゃ――!」


「ありがとうアスタ様――!」


 ――――――――――――――――――――――――――――――――

1ヶ月後……

 この騒動が終幕した後、僕はバーサスを粛清し、アナスタシアを助けた功績から村の王になってくれないかと打診された。この村の最終決定権を持っているボダン爺も認めてくれた。そしてその準備が整い、今日僕が王に即位する日として皆の前でスピーチする事になった。


「村の皆、僕を村の王としてくれてありがとう!僕はこの村を不自由無く暮らせてそして皆を幸福に導きたい!だから僕が不当に襲ってくる盗賊や高額な税金を納める事を義務とする貴族全員をこの手で粛清する!そして魔王軍も次々と全滅させます!」


 当然の様にこの宣言には讃える者しかいなかった。この発言をした後に思う。……僕は今どこに向かっているんだろう?本当にやりたかった事ってなんだっけ……?まあいいか……。


「はい!ありがとう御座いましたアスタ様!ではこの一ヶ月間でご意見箱に村の皆様が投入した意見を見てみたいと思います!」


 そう言ってアナスタシアが箱の中身を取り出す。そして特に多かった意見を読み上げていく。


「えっと……とりあえずTOP3の意見をまとめました。まず3位はもっとアスタ様の素晴らしさを広める為に他の村との交流を増やしたい、2位は村の皆も出来る限り協力できる制度を作ってほしい。そして1位は……村の殆どの女性が挙げていますがアスタ様とイチャイチャしたい……」


 2位はともかく3位と1位は明らかにちょっときつくないか?流石にアナスタシアも異を唱えるだろう……。


「うん!3位と2位は何の問題もありませんね!ただ1位に関してはそもそもアスタ様の正妻は私だと思っておりますが故、却下させていただきます!」


 そう言い放った彼女に村の女性全員が異議を出した。


「正妻は私よ!このアバズレがぁ――!」


「何を言っておりますの?」


「ルビナスのアスタ様に手を出さないでください!」



 あ――もう無茶苦茶だ。僕のハーレム状態がさらにひどくなっていく……。

 

 

 

 

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