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第六話 マルクトの偵察記録その1


ドゥークside


「流石に言い過ぎたな……。2人の為にとは言えどもクソ無能とか役立たずのゴミカスとか……反省しなければならない」


 俺はアスタをこのパーティーから無理やり追放した事を悔やんでいた。俺が追放した主な理由はマルクトとラクスの苦情であり、使えないとかクソ無能はより追放しやすいようにする為に作った偽の理由だ。俺はあいつがいつもチームに追いつくように必死に裏で努力した事を知っている。それを知っておきながらこんな事を言ってしまった。大分傷つくだろうな……。


「まあ良いんじゃないかしら?それにしてもアスタ……本当に気持ち悪かったわね……。いつか事件起こしそうで怖かったから良かった」


「でも、少し落ち着いてみて思ったんですけど別に追い出す程では無いかなと……。流石にアスタさん可哀想になってきました……」


 ラクスは完全に拒絶している一方でマルクトは少し後悔している様子であった。


「どうする?迎えに行くか?」


「少し待って下さい。まずはどんな様子か見てみてからにしましょう?そこでもう別の仲間がいるなら私達が入る余地は無いですし……」


 そう言うと彼女は偵察魔法を使って、モニターにアスタが今どうなっているかを映し始めた。


「とりあえず幼い女の子と一緒に居ますね。あ、何か別のパーティーと接触しました見て下さい!」


 そう言われて俺はモニターを見る。4対1か……。勝てるのだろうか。いざとなったら転移して陰ながらに助けてやるか……。そう思っていた。しかし、俺はとんでもない事実に直面する。


「アルカニックブレイカー!!!」


「うぎゃああああ――!!!」


 な、何だと……?あいつが4人相手に一撃で?どうなっている……?しかもアルカニックブレイカーとは何だ?聞いた事も見た事もないぞ?アスタ……お前に一体何が起こったというんだ?


「あの技?魔法に関して2人は知っているか?」


「いえ……」


「知りません……」


「やはり知らないか……?ただ一つ言える事としたらあいつとんでもなく強くなっている。俺達が戦っていや、魔王ですらワンパンレベルの強さだ……」


 俺はアスタに恐れた。いやむしろ敬意を芽生えさせる、そのレベルの域に達している可能性もある。俺は下の愚民であいつは頂点である王、いや神であるという錯覚に陥る程かもしれない。


「どうする?」


「私は断固反対よ!あんな奴野垂れ死んでしまえば宜しくてよ!もし迎えに行くとかいう変な行動を起こしてご覧なさい?2人を殺すわよ?」


「まあもう少しだけ観察しましょう?まだアスタがどうなったのか分かりませんし……」


 


 


 


 

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