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第三話 ステータスオープン!

 

 彼女はそのまま僕の横に来て、腕を持ってべったりしていた。


「あ――ずるいですよ!アスタ様は私の物なんですからね!」


 ルビナスはアナスタシアに負けじと僕の手をぎゅーとする。


「アスタ様こんな子供より大人な王女様の方が大好きですよね♡」


「私の方が大人なんですけど――!女神様なんですよ――!」


 大分険悪なムードだ。これを穏便に済ますには……とりあえずこんくらい言っておこう。


「まあまあ……僕はどっちも大好きだよ?」


「「私も大好き!」」


 なんとかなったぞ……てかこれって僕ハーレムになっちゃってる?やった!遂に僕も憧れてたハーレムを築いたぞ。待てよ……このまま行けば1000人位僕の彼女にできるんじゃないか?よし!頑張るぞ!


 2人とラブラブしながら僕は村の中を歩いた。幸いにもこの村は幼少期にドゥークと一緒に暮らした村だから知り合いは非常に多い。


「よう!戻ってきたのか?」


「アスタさんお帰りなさい!」


 昔にお世話になった人々が僕を見つけてはそう声をかける。僕は会釈してギルドの方へと向かう。あそこには全体の地図があるから戻る方法も探す事ができるだろう。


 ――――――――――――――――――――――――――――――


 ギルドに入り、僕はギランのおっちゃんと再会した。


「おう!アスタか?よく戻ってきたな!その人はもしかしてだが――」


「私――」


 そうアナスタシアが言うのを遮り、ルビナスが自分が先と言わんばかりに声を上げる。


「そうです!私アスタ様の伴侶のルビナスと言います!」


「む――」


「ありゃ――ラブラブだなぁ?羨ましいじゃないの!」


 2人の様子を見て、ギランさんは僕にこのこのーと軽く肘打ちをする。


「所でお前さん。冒険でどんくらい頑張ってたんだ?是非鑑定してみたい」


「イヤイヤ――戦いはドゥークがやってましたから僕なんかが――」


「まあいいだろ?せっかくだから見せてくれ!」


「「鑑定完了しました!ステータスオープンします!」」


 無理やりという感じで僕はおっちゃんに鑑定された。いやいや、レベル10の僕なんか微妙な顔されるに決まってる。そう思っていた。


「おいおいお前さんなんだこりゃ!よく見ろ!」


 いきなりおっちゃんが僕のステータスを見せていた。そこには衝撃のステータスが書かれていた。


《勇者アスタ》

 ●レベル:申し訳ありませんが表示できません!

 ●能力値:全てカンストの先に行っております!

 ●魔法:全ての魔法を取得済み!

 ●特殊スキル:テリトリースキルを3種持っています。

  但し詳細はアスタ様本人しか確認する事はできません!


「な、なんだ……?これが僕なのか?」


「お前さんレベル表示不可でカンストとかすげぇな!しかも魔王か伝説の勇者しか持っていないテリトリースキルもあるとは……。こりゃヤバいぞ皆呼んでくっか!」


 おっちゃんが皆を呼んできた。即座にナーシャ村の人々が現れ僕を褒め称える。


「アスタさんすご――い!」


「やるじゃないか!」


 その状況は僕にとっていきなりすぎて少し違和感を感じる物だったが気にせずに楽しんだ。


 

 


 

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