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コード : クラス  作者: ゆたんぽ
一章 リベリオンの襲来
7/10

第7話 異変。

 第7話 異変。


 夕日が入り、日が暮れようとしているその時。

 ゆうまとユキは2人きりで教室に残っていた。

 その割には何も話さない。何が目的なのかは、

 その2人も分からない。


 「"あのさ、"」

 2人の言葉のタイミングが完璧に被る。

 そこからまた沈黙が続く。



 「なんか、感じない?」

 俺はユキに自分の感じる異変を話した。

 ユキは、こう言った。

 「分かる。なんか体が変な感覚なんだよね。」

 「もしかして…まぁちがうか。」

 何を言いたかったのか…俺も分からない。

 あの時。パファラを倒した時。

 その時に出てきたあの光を浴びた後から異変を感じていた。

 体の鼓動が妙に速くなり、体が軽くなる。

 なんなのだろうか─。

 

 おれはユキを守れた。多分...。

 あの時、俺が最初に無茶をしなければ。

 ユキももっと楽になったのにな...。

 そう俺は自分の事が憎らしく思えてきた。

 

 あのときのパフィラの光。

 辺りがとても明るくなったあの時。

 パファラは何かを話してた気がする。

 分からない。知らない。知れない。

 あの言葉を知れるのは、

 ずっとずっと先になるかもしれない。

 「パファラが死ぬ時、何か言ってなかった?」

 俺はユキにも聞いてみた。

 どうせ分からないだろう。と、期待はしてなかった。

 「なんか、言ってたよね。なんだっけ。」

 疲れているのか、スラスラと言葉が出てこない。

 それから俺らは諦めて家に帰った。

 

 プルルルル。

 今は深夜0時。そんな遅い時間に

 一通の電話がかかってきた。

 おれはその電話に意識が曖昧なまま出た。

 「ゆうま!!あのときパフィラが言ってたこと思い出したよ!」

 俺は一瞬で目が覚めた。

 知りたかったのだ。なんて言ってたのか。

 俺はすぐさまメモの用意をした。

 「光と影、重なればお前らは最後だ。」

 と、言っていたらしい。

 どういう意味なのか、全く分からない。

 意味不明すぎる。

 俺らの力を合わせ、やっとの思いであいつを倒した。

 重なれば最後...何が言いたいのか分からない。

 でも、体の異変がこの言葉と関係しているのかもしれない。

 

 次の日、俺は歯磨きをするために洗面所へ向かった。

 鏡を見ると、俺の目にいつもとは違う光が宿っていた。

 ギラついているわけじゃないけど、

 どこか異質な─いや、懐かしいような気配があった。

 「……なんだ、これ」

 思わず口に出す。

 不思議な感覚だ。目はぼやけていて視界が

 霞んでいるのに、なぜか遠くの音がやたら

 鮮明に聞こえる。鳥の鳴き声、車のエンジン音、

 隣の部屋の時計の針の音すら。


 視力は落ちたのに、聴力だけが異常に上がっている─そんな感じだった。

 もしかして昨日の光のせい? あのパファラの……?

 結局、考えがまとまらないまま、俺は遅刻ギリギリで家を飛び出した。

 いつものように道路を駆け抜ける。が――何かが違う。


 「……遅っ」


 俺の感覚では思いっきりダッシュしてるつもり 

 なのに、スピードがまるで出ていない。

 いつもならマッハ1は軽く出てたはずなのに、

 今日は5000km/hしか出ない。いや、それでも充分

 やばいんだけど……でも体感的には、スローモーションだ。

 違和感だらけのまま教室に入ると、すぐにユキが俺に声をかけてきた。

 「なんかさ、能力の精度が下がったんだけど。これ、なに?」

 彼女の表情も困惑していた。目の下にうっすらクマがある。よく眠れなかったんだろう。

 「お前もか……」

 「うん。多分……昨日の、あれのせいだよね」

 ユキもまた、俺と同じような異変を感じていたらしい。

 

 そこから毎日、能力の低下が見れる。

 俺らは何が嫌な予感をして、今のうちにラリオンの

 基地へ行ってこのことを聞きにいってみた。


 ピピピピピ!人間の侵入反応!

 アストラルロボット3体がホームに参ります!

 俺らは驚愕した。人間になっていた。

 アストラル。つまりリベリオンから人間に戻っていた。

 能力の低下はこういうことだった。

 そして1つ問題がある。俺らは能力が低下している。

 その今、アストラルの力を持つロボット三体も相手できるのであろうか。

 そう思って戦闘態勢に入っていたが、中々来ない。

 この間が余計に恐怖に繋がる。

 音ひとつない静かな通路。俺ら以外誰もいない。

 



 ---!!!!




 俺ら2人はアストラルロボットに身体をつき抜かれていた。


 第7話 異変 完。

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