第2話 転校生。
今日もカイを探す。リベリオンはいったい誰なのか...まったくわからない。
俺は自分が二重人格で俺がリベリオンという可能性も考えた。
だが...それの確率はほぼ0%に近いだろう。
それから3時間後...ゆうまはついにカイを見つけた。
ゆうま「カイ!!大丈夫か!?」
カイはとてつもない大けがをしていた。
今は記憶も曖昧のようだ。
ゆうまはカイを担ぎ、病院に連れてった。
病院の先生「これはひどい。まるで人に攻撃されたようだ。」
その言葉にゆうまは"リベリオン"のことを説明しようとした。
だがその時、先生の言葉が脳に走る。
"リベリオンのことは絶対にこの学校以外の人には話してはならない"。
ゆうま「リ...隣人との大喧嘩らしいです、」
(何言ってんだ俺!!隣人とのけんかでどうやってここまで喧嘩すんだよ!!)
そしてカイは学校に、これるようになった。
先生「カイ、復帰してすぐで申し訳ないが、リベリオン、誰かわかる?」
カイ「すいません...そこの肝心なところの記憶がなくて...」
そう。これで分かった。カイをやったリベリオンは、記憶の操作ができる。
そして今日、転校生がやってきた。
転校生「こんにちは!!わたしはユキ!!お話しすることが大好きなの!!
話しかけてくれると嬉しいな!!これからよろしくね!!」
この転校生はすごい活発で元気のあるかわいらしい子だった。
(まあ少し頭悪いが...)
一週間後、周りから見るとユキはカイと仲がとても良い。
でもユキは何か企んでそうな気がするのは気のせいだろうか、?
ユキは毎日、カイのそばにいた。
カイが保健室に呼ばれれば、ユキも一緒に行き、休み時間もずっと隣。
みんなは「仲いいね〜」って笑ってたけど、俺には……なんか、違和感があった。
ある日の放課後。
俺が教室に忘れ物を取りに戻ると、誰もいないはずの教室から声が聞こえた。
ユキ「……思い出さなくていいの。カイくんは、ただ笑っていればいいんだよ」
カイ「……う、うん……」
(え?今の……)
俺は思わずドアの陰に隠れた。
ユキ「もしリベリオンのことを思い出したら……痛い目、見ちゃうかもね♡」
その瞬間、背筋がぞわっとした。
あの明るくて元気なユキが、まるで別人みたいな声を出していた。
(やっぱりおかしい……。ユキ、ただの転校生じゃない……!!)
ガタッ——。
俺の足がイスに当たって音を立てた。
ユキ「……誰?」
その笑顔は、今まで見たどんな怖い夢よりも、冷たかった。
ゆうまは急いでスマホを取り出し、猫の鳴き声をながした。
ユキ「なんだ、ネコか。」
本当に奥にいるのはユキなのだろうか。
俺はこのまま忘れ物を取りに行くとまずい目に合う気がすると思い、そのまま家に帰った。
今俺はベッドの上。あの事が気になって気になって仕方がない。
でも、俺の考えすぎなのかもしれない...いや、本当にそうか?
俺の胸の中には、言葉にできないモヤモヤが渦巻いていた。
カイのそばにいるのは、友達としての優しさなのか、それとも……何か別の意図があるのか?
だが、そう思うたびに自分が疑い深い人間になったような気がして、嫌になった。
次の日。俺はユキに聞いてみた。
ゆうま「ユキ、昨日スーパーに買い物行ってた帰り、学校の横を通ったんだけど、」
俺はここの先を話すのがとても怖かった。でも、聞いておきたい。
ゆうま「なんかユキとカイの話し声が聞こえて、ユキが言ってたことって、どういう意味?」
数秒間俺たちの空間が静まり返った。
ユキ「あなた。ちょっとこっちに来なさい。」
ゆうま「お、おう。」
俺は何をされるのかわからない。意味は話すけど、みんなの前だと恥ずかしいとかかな。
それとも、俺の予感が正しすぎて...あぁ、考えるだけで怖い。
ユキ「おいゆうま。」
声と口調がいつもと違う。俺はまるで不良と話している感覚になった。
ユキ「このこと、ほかの奴に言ったら、許さないからな。」
一瞬で俺の背筋が凍りついた。
(でもこの音声録音することができたぜ。これでこいつを倒せる!!)
ユキ「あ?録音することができたぜ?」
俺の首にナイフが突きつけられた。
あぁ、そうだった。このクラスのリベリオンは、記憶の操作ができるんだった。
ゆうま「はぁ、ごめんな。ユキ」
俺は昔親にいやといっても教えられた護身術があった。
ゆうま「まさか友達にむけて使うことになるとはな...」
俺はナイフを奪い、ユキを地面にたたきつけ、ユキに向けてナイフを突きつけた。
ユキ「おまえ...」
正直ユキは驚きつつも楽しそうな表情だった。
俺は先生に放課後、リベリオンについて細かく聞いたことがあった。
そのことを今思い出して確信した。
こいつはリベリオンの中でも、"記憶改ざん能力"と"戦闘スキル"の両方を 持つ、異例の存在……!!
そう、異次元の強さを持つ「アストラル」だ。
ユキ「今日はこのぐらいで済ませておこうか。」
そういってユキはスッと消えた.....次の瞬間、チクリと痛みが—。
気づかぬうちに俺は体を切られていた。
ゆうま「まずい...このままじゃ、大量出血で死ぬ...誰か!!!助けて!!!」
最後の力を振り絞って助けを呼んだ。
そのまま俺は力尽きて気絶してしまった。
ユキの正体はなんなのだろうか...