第1話 このクラスはいったい...?
こんにちは。ゆたんぽです。最近小説を書くのにはまっているので投稿してみました。昔からストーリーを書くのは好きですが、小説を書くのはこれで初めてなので、感想教えてほしいです。
20XX年四月。普通の人ならワクワクドキドキする新学期。
でも——俺、榊ゆうまは別に何も思っていない。
—だって、この学校、ちょっと変だから。
昨日も校庭に穴空いてたし。
突然、教室のスピーカーから声が響いた。
学園長「全校生徒の諸君」
教室に鳴り響いた学園長の放送。全校が一斉に静まり返る。
学園長「この学校には"リベリオン"が潜伏している」
...え?なにそれ。
リベリオンとは、簡単に言うと世界の敵だ。
不定期に人を殺したり連れ去ったりする。
俺たちはリベリオンという大きな敵のことをどんな"奴"なのか知らない。
ただ——この瞬間から、俺たちの"日常"は、ゆっくりと崩れ始めた。
その学園長の話を俺たちは完全に信じたわけではなかった。
だって、そのことを伝えられた日が、4月1日。
エイプリルフールの日だったんだ。
そんなのんきに過ごしていた日々。
あることをきっかけにみんなは恐怖のどん底に落とされる。
学校が始まって3日目。
朝のチャイムが鳴り、ホームルームが始まった。
先生「皆さん落ち着いて聞いてください。」
その言葉でほんと数秒まで元気に満ち溢れていたクラスのみんながソワソワし始めた。
先生「山本カイくんが昨日の放課後から行方不明になっています。」
たった一文だけで、クラスはもちろん。
廊下を通った隣のクラスの子も全員、悲しみと恐怖に包まれました。
たくま「先生、それってもしかして学園長が
言っていた"奴"の仕業ですか...?」
その一言ではっとした。嘘じゃないんだ、学園長の話は。
俺は中休みにクラスの友達、ゆいに話しかけた。
ゆうま「カイ...探しに行かない?」
この行動が危険なことはわかっている。でも、あいつは小学校からの付き合いなんだ。
俺が放っておけるわけない。
ゆい「怖いからやだ...」
そんな答えが返ってくるとわかっていた。
こいつは一年前ここに転校してきた子で、
クラスも一緒だったから少しはこいつの考えはわかる。
気弱なんだよな。この子。
仕方ない。俺一人で行くか。
ゆうま「じゃあ俺一人で行くわ」
ゆい「行くの、?気を付けてね。」
そうして、俺はその日の放課後、カイがよくいきそうな場所をかたっぱし探した。
草むらから物音がした。カイだと思ったが、違った。
ゆうま「なんだ...あれ、」
そこにはハロウィンの仮装グッズがあった。
たくま「お、ゆうまじゃん。何しに来たの?」
いつの間にか後ろにたくまがいた。俺、集中しすぎて気づかなかったのかな。
ゆうま「カイを探しに来たんだよね。たくまは?」
たくま「俺も一緒だ。心配だよな。」
一緒に探せる相手が見つかって俺はほっとした。
でも、しょせん中学生2人だけ。何かがあっても対応しきれるかわからない。
そうやって二人で雑談しながら探していたら、もう7時。
さすがに帰ろう。となって今日はあきらめたが、
「速く見つけてあげないと」という気持ちが強くなってきた。
次の日。さて、今日はみんなが安全に過ごすことができるのか。
ガラガラガラ!!
先生「すまない。遅れてしまった。」
そうしてホームルームが始まった。
先生「今日からあなたたちに銃を所持させる。」
生徒たちは驚きを隠しきれてないようだ。
先生「どうやらこれは国からの指示だそうだ。」
リベリオンは常に変身している。だから誰もその正体を知らないのだ。
先生「この銃は決定的な証拠がない限り、使えない。」
俺たちに支給された銃は一見ただのピストル。
だがこれは安全性のために打つ相手がリベリオンという
決定的な証拠をインポートしないと発砲できないちょっと特殊な銃なのだ。
その日の授業が始まった。ただの授業ではないようだ。
リベリオンがもしすぐ近くにいたらどうすればいいのか。
先生「もしあなたの隣の席の人がリベリオンだったらどうする?」
確かに、もしすぐ近くにリベリオンがいたとしたらどうすればいいか。
俺たちは考えたことがなかった。
先生「少しずつでいい。怪しい奴はよく見ておくんだ」
「親友がもしリベリオンだったらどうしよう...」なんてみんな思ってるだろうな。
第1話 完