表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジュアル=ラィシカーラクセンの冒険=異世界転生?した自家用パイロットの数奇な人生=  作者: OPPA
第1章 ボナ誕生(ジュアルになるまで・・・)
6/88

第6話 狩りの合間に薬草を採って・・・

毎朝6時投稿予定です。

『たまには遊びに来てね~』

キャロルたちは、他に用事があったらしく、そのまま孤児院に戻っていった。まだ、昼前なので、今からなら狩りにもまだいける。西門から出て、いつもの狩場に向かうと、


(ここにもさっきの薬草が結構あるな・・・)

薬草だけではないものの、ちょっと探すと、薬草は簡単に見つかった。歩きながら、薬草を回収していく。ホーンマウスを狩るところまで来た時には、1袋がいっぱいになっていた。

(これって、いいかもしれない)

回収した薬草の入った袋をリュックに仕舞い、周囲を見回すと・・・

『あっ!!』

なんと目の前にホーンマウスが突進して来ていた。咄嗟にショートソードを振りかざすと、ホーンマウスの首が胴体から離れて飛んで行った。

(あれ?)

明らかに反応速度が速くなっていた。ホーンマウスを早速袋に詰める。その後、今までは、躱すだけで精一杯だったホーンマウスの突進に対応して次々とホーンマウスを仕留めていく・・・。巣穴から出てくるのを待つのと違って、ものの10分としないうちに5匹仕留めてしまった。

(いつもならここで戻るのだけれど・・・)

5匹のホーンマウスが入った袋の口を縛り、予備の袋を取り出す。口を縛った袋の近くで待ち構えると、10分もしない内に5匹狩ることが出来たのである。もっと狩れそうではあるが、これ以上は持ちきれない。何とか抱えて西門から冒険者ギルドに戻った。


・・・


冒険者ギルドの買取カウンターに10匹のホーンマウスを出すと

『よう・・・今日はまとめてきたか・・・』

すっかり常連になってしまったせいか、顔を覚えられてしまっていた。


『ほれ。いつもと同じだ。だが、首の切り口が少し変わったな。狩りの方法を替えただろ』

買取カウンターの中年男性はそう言ってほほ笑んだ。

(判るものなの?)

ボナは、狩りの方法が変わったことを買取カウンターの中年男性職員に指摘されたのが不思議だった。

『そろそろ、ステータスが変わっているだろうから、水晶で確認してみな』

買取カウンターの中年男性職員はそう言って、奥の作業場に消えていった。


(まさかね・・・)

カードを作った時にかざした水晶にカードをかざしてみると



登録名:ボナ

レベル:F

 HP 15/20   MP100/100

 STR(力)  : 15

 VIT(体力) : 15

 INT(知力) : 100

 MID(精神力): 100

 AGI(俊敏性): 150

 DEX(器用度): 100


スキル

 なし


真名:ジュアル=ラィシカーラクセン

備考

 異界からの訪問者、異世界のパイロット



なんと、HPは倍、STR、VITとAGIが1.5倍になっていた。

(MPは変わらずか・・・そうか、使ってないもんな)

いつの間にかUpしていたらしい。これが、突進してきたホーンマウスを狩ることが出来るようになった理由らしい。


(あっ薬草)

ボナは冒険者ギルトを出て、薬師ギルドに向かって移動していった。


・・・


『あら。さっきの護衛さん』

薬師ギルドに入ると、先ほど話した女性が買取カウンターから声をかけてきた。調度いいので、ボナはカウンターに移動すると、リュックから薬草の入った袋を取り出した。


『狩りに行く途中で採取してみたのだけど・・・』

そう言って袋を渡す。

カウンターの女性は、念のためか念入りに中身を確認すると、袋の中身を後ろの大きな籠に空けた。


『問題ないです』

女性はそう言って銀貨を1枚手渡してきた。

(これなら何とかなるかも)

ボナは銀貨を受け取りながら思ったのだった。


『さっきもいったのだけど、この草はいくらあっても困らないの。ついでと言わずジャンジャンとってきてほしいです』

そう言って女性は微笑んだ。


(あれ・・・何でわかった?)


・・・


時間的には、調度昼くらいである。狩りの時間が大幅に短くなったこともあり、時間に余裕が出来た。西門から出たところ・・・門番からちょうど見えないくらいのところまで移動したところで、朝買ったパンを食べる。このパンは、孤児院のころ食べなれたパンなのだが、パンにも関わらず、噛み切るのがちょっと大変なパンである。何とか1口サイズにちぎって口に入れ、水を口に含ませる。しばらくするとパンが噛み切れるくらいになるので、咀嚼してから呑み込むのである。水を入れる水筒が欲しいところなのだが、皮袋に水を入れ、水筒替わりに使っているのが現状である。正直、飲みにくい。

(水筒を買おう)

パンを飲み込み。再び狩りに向かう。出てきたゴブリンを倒し、薬草を採取しながらの移動をして、ホーンマウスを10匹倒し、何とか抱えて再び冒険者ギルド・・・の前に、薬師ギルドに寄って、再び薬草を買い取ってもらおうとしたところ、買取カウンターの女性に呼び止められた。

『ねえ。それホーンマウスでしょ。首の部分をいくつか売ってくれない?』

意外なお話であった。冒険者ギルドでは、首はゴミとして引き取ってくれるが、無料だったのである。

『えっ?』

思わず反応したボナに


『ホーンマウスの角は薬品の材料になるの・・・でも、沢山は要らないものだから、普段は買い取っていないのだけど、たまたま、まとまった注文が入ってね。これから冒険者ギルドに注文しにいくところだったのよ。10匹分ほしいのだけど・・・』

『あります!』


買取カウンターの女性の説明が終わらないうちに返事をしたボナであった。


・・・


結局、ホーンマウスの首(本当は角だけでよかったらしい・・・)は、銀貨1枚になった。安い気もするが、いつもは換金できないので丸儲けである。冒険者ギルドでは、首がないのは何も言われなかった。

(もしかして、持って帰ってくる必要自体がない?)

今更ながらに気が付いたボナであった。

日々の努力が必要です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ