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ジュアル=ラィシカーラクセンの冒険=異世界転生?した自家用パイロットの数奇な人生=  作者: OPPA
第1章 ボナ誕生(ジュアルになるまで・・・)
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第16話 レベルアップ

毎朝6時投稿予定です。

 翌朝、何か美味しい依頼がないか冒険者ギルドに顔を出したところ、水色の髪がボナに急接近してきた。


『ボナさん!お話があります!』

ボナはギルドの会議室に連行された。会議室に入ると、会議室の最奥に椅子に座ってこちらを睨んでいるおっさんがいた。


『ギルマス。連れてきました』

水色の髪が叫んだ。


『おいアクア。罪人じゃないんだから、もっと丁寧に扱え!』

椅子に座っていたおっさんが怒鳴った。どうやら、水色の髪をしたギルド職員はアクアというらしい。アクアさんは、ビビッて直立不動で固まってしまった。

 その様子を見たおっさんは、ボナの方を向き

『おう!お前がボナか。俺は、マトヤの冒険者ギルドでギルドマスターをしているゾーシュっていうもんだ』


あまりの勢いに、キョトンと立っているボナ。するとゾーシュは


『どうやったのか知らねえが、ブラックマウスを10匹狩ってくるとは大したものだ。なので、お前のレベルを今からEに変更する』

(???)

どうやら悪い話ではないらしいのだが・・・


『あの・・・レベルの基準って何かあるのでしょうか?』

ボナは思わず口にした。


ボナの質問は予想外だったらしく、ゾーシュもアクアも唖然としている。


『お前・・・本当に知らないのか?』

ゾーシュの問いにボナが頷くと、ゾーシュとアクアからため息が出た。


『おう。冒険者になるとレベルはFだよな』

『はい』

『ゴブリンはホーンマウスを安定的に狩れると判断できた時点で、レベルEだ』

『えっ!』

ゾーシュの説明にボナは思わず声を上げた。ゾーシュの説明が正しければ、角ウサギの講習を受ける時点でレベルEに上がっているはずだから・・・。


『お前は、王都にいたらしいな。スキッドのことだから、講習とか言って、レベルEにするのを後回しにしたんだろう・・・あいつらしい』

ゾーシュは、そこまで言うと、再びため息をついた。


『そして、冒険者でないものが襲われたら死亡する可能性の高い魔物を安定して討伐できるとレベルDだ。オークを安定して狩れればレベルCにしている』

ゾーシュの説明に納得してしまった。オークの狩りがレベルD以上というのも納得である。


『ちなみにレベルB以上は、冒険者ギルトでの選考試験をして合格したものだ』

ゾーシュが何故かボナを睨んでいる。


『ブラックマウスは、冒険者でないものが襲われたら死亡する可能性の高い魔物になるのでしょうか?』

ボナは首を傾げながらゾーシュに質問した。


『ああ・・・ブラックマウスは、冒険者でないものが襲われたら死亡する可能性の高い魔物だと認定している。だが、お前はまだ、1回しか討伐していない。方法もわからん。よってレベルDには出来ない』

眉間に皺を寄せた状態でゾーシュが答えた。


『じゃあ。ブラックマウスをあと何回か狩ってくればレベルDなの?』

ボナが思わず聞いた言葉に、ゾーシュははっとして、


『そうだな・・・あと3回無傷でブラックマウスを狩ってきたらレベルDだな』

何故かガックリとうなだれるゾーシュ。ボナはアクアに引きずられるように会議室を出させられた。


・・・


『ボナさん。これがレベルEの冒険者カードです。念のため、水晶で確認してください』

レベルFの冒険者証と引き換えに渡されたレベルEの冒険者証を手に持って、ボナが水晶に冒険者カードをかざすと



登録名:ボナ

レベル:E

 HP 15/40   MP105/105

 STR(力)  : 20

 VIT(体力) : 20

 INT(知力) : 110

 MID(精神力): 110

 AGI(俊敏性): 210

 DEX(器用度): 110


スキル

 操縦(固定翼)


真名:ジュアル=ラィシカーラクセン

備考

 異界からの訪問者、異世界のパイロット、異次元ポケット持ち



確かにレベルがEになっていた。


『見た目は変わらないんだけど・・・』

ボナが冒険者カードを見ながら呟くと

『レベルDになると、鉄製になりますから見た目も変わりますよ』

アクアにから追加を受けるボナであった。


・・・


冒険者ギルドから解放されたボナは、草原に行く途中で柵を作成した後、草原にセットしていた。無論、前回の反省を踏まえて補強した柵である。ついでにそりも作った。冒険者ギルドの裏で、異次元ポケットに収納している分を出したあと、冒険者ギルドまで行くのがあまりに辛かったからである。そり自体は異次元ポケットに収納するので、何ら問題はない。

柵の準備が終わったところで、ボナは草原を歩き出した。すると、間もなく、黒い塊がボナ目掛けて走って来たのである。

(何とも効率がいいことで・・・)

ボナは、柵のある方向へと走り始めた。


柵の手前で軽くジャンプしてブラックマウスを待ち受ける。少し早く逃げ始めたので、追いかけてくるか多少不安だったのだが、そんな心配は無用と言わんばかりに突進してきたのである。タイミングを合わせて、柵を立てたところ、今回もあっけなく、ブラックマウスを気絶させることが出来た。次々に止めを刺していくボナ・・・。今回は12匹仕留めることが出来た。

(結構効率がいいかも・・・)


小金貨3枚、銀貨7枚、小銀貨2枚を冒険者ギルドで無事換金したボナは、思わずにやけてしまった。

(これで、装備をアップグレードできるかも)

小銭が貯まると結構嬉しいものです(最初のうちは・・・)


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