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Remembers-陽仁編  作者: まなか
第1章
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智嬉の行方

回想

司令官はその晩、滝に通信をしていた

「滝、どうだその後の様子は」


『司令官!なんとか、やってますよ しぐれに聞きました』

「なにを?」

『今回の敵は、俺の母親なんかじゃなかった、敵は母親に化けていたって』

「ああ そいつは姿を変え、母親、純、そして、お前に化けた」

『俺に!? 一体、誰を殺そうとしたんです!』

司令官は躊躇いながらも話す

「…陽仁だ」

『なっ…陽仁に… くそっ俺が強かったら守れたのに!』

「安心しろ 陽仁は1人じゃない」

『しかし… ああ、じゃあ俺が手配するよ!弟、圭介を!』

「圭介?あいつ、戦えるのか?」

『彼は戦闘コーチをやってるんだ 大丈夫だろ』

そして、俺は弟、圭介に守られた


「この方は…!?」

純は滝(偽物)を後ろから覆い被さるように抑えた

「滝の弟、圭介だ!!」

「くそっ離せ…!!」

「さあ、捕まえたぜ滝の偽物!にしてもよく似てるな、体格までうり2つ」

「純さん!関心してないで!」

偽物は純の腕を乱暴に振りほどく

「離せっつーの!! どこ触ろうとした!!」

「純さん…」

「どこって、胸?」

「なにやってるんですか!偽物とはいえ!」

純は時々ホモッぽくなる

「くそっ捕らえようとしたのに 」

ボヤきながら技を出す構えをする

「喰らえ!"雷拳"!!」

拳から雷が現れた

バチバチバチッ!!

「うわあああー!!」

偽物はそのまま消えた

「偽物とはいえなんかかわいそうだな…」

「それより、圭介さん!」

「…陽仁の助太刀の為に参った」

圭介は俺の目の前で敬礼をした

「ありがとう、滝さんのピンチなんだ、力を合わせよう」

こうして俺たちのメンバーは圭介さんを合わせ、4人となった


そして、翔の行方を未だ、知らない

とても嫌な予感がする

毎晩通信をしているが、未だ通じない

「…翔…!!どこに行ったんだ…」

このまま見つからなかったら、と思うと恐ろしくて仕方がない

すると、突然声がした

「仲間の1人が見つからないのか?」

「あ、ああ…」

顔を見上げると、圭介さんだった

「すまない、仲間がピンチになっているのに、兄が大変、迷惑をかけて」

圭介さんは俺のベッドの隣に座る

「いいえ… 滝さんはとても、力を貸してくれました とても、強い方だった」

「今は休めば、また力が強くなると信じている…いや、あんな状態じゃ、不可能だと思うけど…」

「圭介さん」

俺は圭介さんの目の前に立つ

「俺は滝さんに敵わないかもしれないけど、強くなりたいんです まだ、全然、助けてもらうばかりですが」

今は少しずつ、戦えるようになりたい 滝さんがいなくなって、段々、分かりかけてきた 戦う意味が

「陽仁 お前はあいつより幾分か前向きだな、安心した 兄貴はいつも後ろ向きだった ひたすら戦いたくない、その一心だった… 少しは希望を持てそうだよ」

圭介さんは安堵した表情だった

その時

ビーッ ビーッ

突然警報が鳴った

2人は顔を見合わせ、通信機を取り出した


「しぐれ!?どうした!?」

『陽仁!!智嬉さんが、大変なんだ!アジトへ向かってくれ!!』

「智嬉さんが!!?」

智嬉は滝を守るために、敵を常に追っている

智嬉はきっと敵に狙われたんだ

仲間も不十分だっていうのに、このままアジトへ行っていいのか!?

『翔もそこにいる!!』

「!!!」

俺と圭介さんはすぐさま司令官室へ走り出した


「とりあえず、司令官に話さなきゃ!!」


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