"逃げないって決めた"
「陽仁、いくぞ、」
「司令官!!」
俺はふと立ち止まった、俺はこれで本当にいいのか?と
「司令官!!俺は… このままじゃ司令官になれません…」
「分かっている、だが、陽仁、戦力不足のまま戦いに出たらそれこそ勝てないぞ?」
司令官、という役目はあまりにも重い
自分には…
「司令官に結局頼ってしまった、みんなを引っ張れない…」
「陽仁…」
まだ親父の技がかかった状態のせいか、気持ちが暗くなっていく
「陽仁!!それではダメだ!!」
(くっ、なんとかして滝を呼びたいが、このまま呼ぶのは危険だ… )
その時、俺が「滝」というワードに過剰反応する、ということを知っていて、司令官はこう出た
「陽仁、今滝に会いたいか?」
「司令官…!?」
俺はハッと頭を上げた
「滝には… 滝には会いません!!滝や カルテー二がいなくても、戦えます!!」
「よし、その意気だ!!いくぞ!!」
司令官は安心した笑顔で俺たちはエアンの元へ向かった
俺はふと、滝、というワードでつい、
「滝は…どうしてるかな」
と走っている最中呟いてしまった
「滝か、 あいつなら無事に新居にいるぞ 私がアジトに行く前に通信したからな」
「ほんとですか!」
「ああ、私が前に提案した場所だ。そこなら誰にも目に留まらない」
俺は走る足を止めた
「どこなんです??」
「…ナイショ」
司令官はニッコリ笑っていた
「ナイショって、司令官!!」
「さあ、着いたぞ」
エアンは翔と戦っていた
「くっ… いくら、司令官からもらった力でも…あたしには無理なのか…!?」
「翔!!」
「陽仁!!戻ってきたんだ!」
俺は三節棍を構えた
「もう、逃げたりしない!!エアン!俺と戦え!!」
「ちっ… あの技に耐えられるとは…」
「喰らえ!!"三節斬"!!」
やっと、司令官として戦える
俺は逃げないって決めた
武器は見事敵に命中
「ぐっ!! …やるなあ、小僧」
エアンはふらついて血がついた口を手で少し拭いていた
「陽仁」
「大悟?」
大悟が突然、俺の前に出た
「暴れたりねえんだよ… 陽仁は休んでていい」
「大悟!?」
傍にいた圭介が驚いていた
「大悟!!司令官の言うことを聞いていたか!?お前が暴れたらお前…!!」
「今がその時だ 陽仁も滝さんもこいつにやられてんだぜ」
低い声で答える大悟…
大悟は肩を鳴らし、それを見ていた司令官は止めなかった
「いい、大悟 私もカバーする」
「司令官!?」
エアンは手を前に差し出し、
「いいだろう…全員、私にかかれ」
その声で俺たちは一斉にエアンと戦った
アジトももう気づけば崩壊していた
まだ、エアンは生きていた…
「はあ、はあ、くそっ 歯が立たない…!」
しぐれは少し弱音を吐いていた
「しぐれ!」
「陽仁、あたし、もう…」
翔も立つことがままらない状態だった
「翔…!!」
「さあ、観念しろ陽仁… 」
仲間も、みんな全身傷だらけ 俺も…
「司令官!!力を貸してくれ!!」
圭介が長い棍棒を手にし、叫んだ
「ああ!!」
「なんだと!!?」
圭介と司令官は2人であの技を繰り出す
「もう、逃げられないぞエアン!! 喰らえ!」
「"天華乱舞 "!!」
司令官と圭介の力が合わさると、巨大な竜巻がエアンを襲った
「うわあああー!!」
そして、街が崩壊することもなく、無事にみんなで帰還した…
「終わった、んだな…本当に、これで…」
俺はずっと、空を見上げていた




