エアンとシルヴァ
大悟が今にも戦う瞬間に、突然誰からか通信が来た
ツー、ツー!
「な、なんだよ!?」
俺は瀕死の状態でとても話せないので、圭介に代わってもらった
「な、なんだよ、誰だ!?」
『私だ、シルヴァだ!!』
「司令官!?」
「シルヴァか!? お前空気読めよ!!今エアンと一騎打ちするところで!!」
カルテー二にも司令官の声が聞こえている
『カルテー二…?どうしてお前が』
「今はそんなこと言ってる場合じゃ!」
『よく聞け 大悟 お前、戦うのはいいが街を吹き飛ばす程の威力がある事を忘れるな』
「司令官…」
大悟は眉間に皺を寄せた
『カルテー二、どういうことだ、貴様、私たちの味方なのか?』
「滝がいなくなった以上、この街を守れる者はいなくなる この街は崩壊する危機だ」
滝…なんだかやばいことになってるぞ…
滝はもう、能力はないというのに
『私も今すぐそこに行く!!』
「なんだって!?」
忘れがちだが、俺たち能力者は瞬間移動の能力がある
司令官は今いる異次元の自分の住んでいる場所から、エアン、カルテー二のアジトに瞬間移動した
実際、距離は大分あるが…
「陽仁、なぜ早く助けを求めないんだ!!」
息も絶え絶えに、俺はカルテー二の腕の中で司令官に話す
「俺は…もう、司令官や滝達には頼らない…そう決めた…」
「1人では限界があるんだ!!まだ司令官になって間もないのに…」
「シルヴァ、来るぞ」
カルテー二の言葉と同時に司令官の頬に傷がついた
「…ふん、ふざけたことを」
圭介が棍棒を構える
「兄貴はあの技で全身傷だらけになったんです とても恐ろしい技です…」
「滝はもう、力がないからな 力をなくした途端に狙うなんて… エアンだけは生かしてはおけない」
「ハーハハハ!!お前がこのチームのボスか!!」
エアンは姿を再び現した
「何!?」
「はじめまして、私はエアンです」
エアンは軽くお辞儀をした
「…シルヴァだ」
「シルヴァ…聞いたことがあります、カルテー二が唯一殺せなかった相手、ですね」
「エアン…!」
「滝の力など程遠い、不死身の戦士… 今ここで私と貴方が暴れたらどうなるか」
エアンは不敵な笑みをする
「アジトどころか、国ひとつ滅びる」
俺たちは絶句した
「まさか、エアン、司令官が来るのを待っていた…のか?」
翔ほ恐る恐る口にする
「そうだなあ、お前達が弱すぎるからなあ」
ニヤリと笑い、長い爪先を上に差し出す
「やるのか!?」
しぐれが構える
「待て!!」
司令官はエアンとしぐれの真ん中に立った
「陽仁…お前達に新しい力を与える」
「!!!」




