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Remembers-陽仁編  作者: まなか
第1章
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悪夢のはじまり

「荒井純、ただいま、リメンバーズチームに帰還しました」

「うむ、おかえり、純」

「司令官も、おかえりなさい」

司令官は純に背を向けた

「純、なぜ、お前ほどの戦いの腕があるのに敵に手間取った なにがあった」

純はぐっとこらえ、話す

「俺はあの時…幻覚を見せられたんです、滝がやられる幻覚を」

「なに…?」

「そいつは俺に化け、俺は戸惑い、仲間を…呼ぼうとした」

「おとりとして、だな?」

「本気であいつは仲間の誰かを殺そうとした!俺の目の前で!!」

バン!!

純は司令官の机を叩き、叫んだ

「俺を戦意喪失させようとしたんです…あいつは恐ろしい相手だ」

「仲間の誰かになりすまし、おとりを呼び出し殺す… カルテー二一族、どこまで卑怯な!」

「あ、そういや」

「なんだ?」

「敵に出会う前に滝に出会ったんだけど、なにかあったんです?」

「ああ… 」

司令官はしどろもどろになる

(こいつに滝が引退した、なんて言ったらうるさいな…いや、しかし)

「司令官?

「いや、なんでもないよ、君が気にすることはない」

純は司令官の胸ぐらを掴み

「なにがあったんだよ司令官…言えよ」

「さすがは元ヤンキー…手荒な行為だな」

「仲間のピンチにはうるさい性分でね」

「いいから離せ!!」

司令官は純の拳を握り突き放した

「あいつなら、やめたよ」

「やめた!!?」

「引退した お前も、分かっていただろう?あいつの力の限界が」

「…そんな、滝が…」

「本人の了承の上での決断だ 」

「陽仁は!?」

「陽仁なら、道場にいる」

純はすぐさま駆け出そうとしたが、司令官は止めた

「待て!!」

「なんだよ司令官!!」

「純、お前達の戦いは、今度からまた長くなる 純の能力(ちから)、授けよう また、戦えるように」

「司令官…」

純は司令官の目の前で立ち、司令官の合図を待った

「"我はその者を守る者…彼を守る為に、力を、授けよ…!!"」

そうすると、司令官の手のひらから黄色く光ったオーラが現れた

純の身体はみるみる黄色く光っていった

「凄い…今までにない力… これが…司令官の…」


<挿絵>

https://33009.mitemin.net/i645515/


「さあ…滝をまた、守っておくれ」

「はい!!」

純は瞬く間に走り出した

純がいなくなると、司令官はボソリ呟いた

「あいつは将来滝の右腕になるのだからな」


俺は精神統一をする為にいつも道場にいる

すると近くから足音が聞こえた

(…足音?しかも、早い… これは早速あの滝さんに頂いた武器が役に立つ)

「陽仁!!」

「誰だ!!」

2人の声はほぼ、同時だった

俺は純に滝の長い棍棒を向けた

「…おい、なんだその真似は」

「なんだ純さんか、どうしたんだよ」

「お前その武器、滝の」

「これか?ああ、昨日貰った 滝さんが直々に差し出したんだ 能力者施設の見回りに使わせて…」

純は床に手をついた

「……!! 本当にあいつは、やめたのか…」

「純さん? もしかして、知らないの?滝さんがやめたの」

「なんで、なんであいつはやめたんだ…」

「それは能力(ちから)の限界です 滝さんのブレスレットが、破壊したんです」

純は顔面蒼白だった

「あいつ、なにも言わなかった…ってことは!」

純は陽仁の肩を掴んだ

「あいつ、敵に狙われるぞ!! 」

「どうして?」

俺は首を傾げる

「今まで色んな敵に憎まれてきたからな、力の強さで…」

「純さん」

俺は純の手を握る

「あの人なら必ず連絡しますって、今は自分たちの施設を守らなきゃ!」

「陽仁… お前、リーダーに向いてるよ」


その夜、俺は夢を見た

「滝さん!!滝さん!! 」

「陽仁!!お前は逃げろ!!」

「いやだ!滝さんを置いてなんて!!」

ガバッ!!

俺は夢の途中で目覚めた

怖くなり、両手で腕を掴む

「…… シラーマイヤン、お前が見せているのか、この夢は…」


その時、窓から誰かが覗いているような気配がした

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