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Remembers-陽仁編  作者: まなか
第1章
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離れ離れになる苦しみ

(親父は俺のことを、まだ頼りにしているのかな… もう、俺は今度こそ、能力(ちから)がないっていうのに)

滝は父親たちの話を聞いたあとリビングに向かう途中、ずっと下を向いていた

「なあ、陽仁、俺は戦いの話か出たら、俺は今度こそ引き返すからな」

「えっ!?」

「敵を倒す力はない 新しい施設にもなった、前の施設は俺が管理していたが、今は違う 今の責任者は圭介だ 」

貴明さんは歩く足を止めた

「確かにそうだな。今の責任者は滝ではない 新しいメンバーの責任だ」

「じゃあ、俺はもう戦わなくてもいいの!?」

「圭介たちに委ねよう 滝、お前はもう十分すぎる程戦ってくれた その仲間たちも… 問題は、私たちだ」


そうこうしていると、貴明さんは滝たちに解散していい、と告げ、皆去っていった


「さて… 滝たちはいなくなったな」

「貴明さん、あんた、息子をどうしろっていうんですか これから」

大事にしていた息子を、いとも簡単に解散させた

普段なら無理にでも戦ってくれ、と言うだろうに

「圭介にも成長して欲しいのだ。まあ、息子の施設を留守にした一件で少しは成長しただろうけど」

リビングで仲間と談笑する圭介を横目に話す

「貴明さん…」

「息子に、大分身体の負担をかけてしまった 休ませてあげたいのだ」

貴明さんは圭介を司令官室に呼び出した

「親父!」

「圭介 この施設はお前が守れ。 滝にいつまでも力はない」

圭介はきりっとした表情で答えた

「了解! っていうか親父…」

「なんだ」

「司令官がいない間に随分兄貴たちを解散させたり、俺にリーダーをさせたり、大丈夫かよ?」

「これからシルヴァ達に話す 大丈夫だ」

俺は圭介の話を聞きながらふと思った

俺も能力者だが、まだここにいていいのだろうか

前は滝たちの依頼があったから施設をずっと守っていたが 俺は…

「俺は…もう、必要じゃないよな 新しい仲間がいるんだから」

「陽仁くん」

「キーダさんは俺たちの仲間をみんなバラバラにしようとするに違いない!!俺たちの事なんか、もういらないんだ!!」

俺は辛かった

新しい司令官と聞いてただ、嫌な予感しかしなかった

滝もみんな、解散され 俺も…

「みんな、好きな仲間だった…悲しいよこんな…みんなバラバラになるなんて…」

俺は圭介さんに案内された個室で一人 泣いていた


俺は過去に、ある任務を失敗したせいでみんな離れ離れになってしまった過去がある

それと重なって苦しかった

みんな1人1人、きっと納得してないに違いない…

俺は翌朝、誰にも気づかれないように情報支部へ向かった


「えっ 滝たちの居場所を教えて欲しい?」

今日の当番はピンクの制服が目印の藤山ゆうみだった

「滝さんなら、昨日解散するって言ったあと去って行ったわよ」

「どこに!?」

俺は机を叩きながら叫ぶように聞く

「ちょっと電話するわね」

数分後、彼と繋がったらしい

普通に受け答えしていた

「今いるらしいわ。仲間たちも一緒に」

「え…!?」


俺は早速、滝の家へ向かった


「よ、よく来たな まあ入んなよ 作戦会議してたとこだ」

「失礼、します…」

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