窮地に立たされて
俺たちはキーダさんに断って、なんとなく気になるので智嬉さん、瞳さんは残し、みづき、圭介、元上司、滝と共に元能力者施設へ向かった
元上司が復活したのを滝は不思議に思った
「あの…根口さん?」
「なんだ、滝」
元能力者施設まで歩いている途中、滝は元上司に聞いた
「なぜあなたは復活したんです?俺たちの事嫌いだったんでしょう?」
元上司は遠くに見える元能力者施設を見渡し
「…滝、私はね。貴明が何より大事だ。リメンバーズ…能力者のチームを、なくすわけにはいかない。君たちがいなくなったら、この街は… 全滅だ」
元上司…根口さんはそう悟った
「私は君たち、能力者施設からいなくなった時、貴明の亡霊…魂が私のとこに来たんだ。"私の息子をどうか、頼む" と」
「親父…」
辺りは砂利道だった
ここは元々コンクリートの道だったが、こうも変わってしまったのか…
「さあ、着いたぞ」
ガチャリ…
「あれ?空いてる?」
滝が不自然に感じた
「おかしいな、私は確かに鍵を閉めたぞ」
更に空けると
「思ったより早く異変に気がついたようだな」
その声の主は
司令官だった
「司令官!! なんで!? 国王を守るためいなくなるはずだったのでは!?」
滝は激しく動揺した
「私がいたらまずいのか? いやね…敵も倒したし、ジュン、トヴァース達もいる。それで行ってこいと聞かなくてな…」
司令官は頭を掻きながらおどけてみせる
「どうですか、今の能力者施設の状況は」
俺は恐る恐る尋ねる
「うん… かなり酷い。これでもっているのが不思議なぐらいだ。 一体誰が… 」
建物の外観もあちこちヒビがあり、ボロボロだった
俺たちは司令官に着いていくと司令官室からドアの隙間から眩しいくらいの光が差し込んでいた
「な、なんだ!?」
俺は驚く
司令官が慌ててドアを開けると……
「うわっ眩しい…!!」
目も開けられない程だった
こんな強力なパワー、敵に勘づかれたら今度こそ終わりだと思った瞬間、声が聞こえた
「シルヴァ…滝…よくぞ長年堪えてくれた…」
「その声は貴明!?」
その声の主は滝の実の父、"蒼山貴明"だった
「親父…なんで…なんでなんだよ…」
滝は呆気にとられ、仲間の前で膝をついた
「私は…滝に危機が訪れると感じたからだ」
「俺に?」
貴明さんはオーラを放つのをやめ、俺たちに語りかける
本当に姿もはっきり見えている
魂ではない 生きていた時の人間の姿
「私には息子が死ぬ運命が見えている」
「なんだって!?」
貴明さんは滝をゆっくり抱きしめた
とても凛々しい顔立ちだった
「滝… 本来能力はあってはならないものなのだよ、戦いに出したくなかった。でも…血の繋がり故、こうなるしかなかった…」
貴明さんは滝の腕をゆっくり、確かめるように触る
滝は不自然に思った。
(親父の触っている感触がない)
「親父…」
「滝だけの話ではいけないな、皆に話そう ここまでの経緯を」
俺は眉間に皺を寄せた




