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Remembers-陽仁編  作者: まなか
第1章
37/55

再び 力を合わせて

新しい施設、新しい場所…

俺たちはまだ困惑している

彼が本当に司令官の兄なのか

未だ司令官から連絡が来ないのが気になる

いつもなら新しいメンバーが来ると大抵連絡が来るのに

俺たちは用心しながらキーダさんの話を聞いた

「私はシルヴァトラーズの兄、キーダトラーズだ 改めてよろしく シルヴァがよくお世話になったね」

司令官の兄、と聞いて俺も滝も身体がガチガチに固まっている

「え、あ、いや、その!!」

滝は震えが止まらない

「ぷっ…ハハハ!!私は悪いやつではない、安心したまえ、私は君の仲間を助けた者だ」

「どういうことです?」

キーダさんはゆっくり話す

「私は君の仲間が吹き飛ばされた時、その子は私に頼んだ "シルヴァの知り合いなら、俺たちの仲間を頼む"と…

俺は兄貴の仲間だなってすぐわかったんだ」

滝が終始不思議そうな顔をしてキーダの話を聞いていたが、やっと腑に落ちたらしい

今まで司令官室が狭かったせいか、新しい施設に移ってやけに広く感じた

見渡すとまだ物もあんまりないようだ

「それで? 圭介とはどうやって出会ったんです?」

「圭介君は君たちが留守になった時にシルヴァから聞いたんだよ 貴明の息子の弟がいる そこで私に、能力者施設を守って欲しい、ってね」

「そうだったのか」

俺は納得した

俺たちがみんな戦いに出て本拠地は留守だったはずなのに終始余裕だったあの司令官の表情。 あれはそこからきていたのか。

「滝くん といったね」

「はい?」

滝は呼ばれて首を傾げる

「もう…戦わなくていい。君は十分苦労したじゃないか。どうして、そこまで戦うんだい?私は君を見ていて辛いんだ…」

俺は体を少し構えた 敵でもこういう事を言う奴がいる

「なぜ、あなたは俺に…いや、私にそんなことを?」

滝も膝の上で握っていた手が少し強く握っていたのを俺は見逃さなかった

「私は本当に、敵ではないんだよ。 直々に弟に指名されてここにいる。 どうしても信用できないなら私を殺して」

キーダさんは悲しい表情をした 悲しい表情をしていても凛々しい顔立ちだった

「キーダさん… もうこれ以上、戦いたくありません。 自分の力もあまりないのです 」

滝は下を俯きながら話した

「滝…」


キーダさんとある程度事の経緯を話したあと、俺たち圭介、滝、3人でテラスで話し合っていた

「なあ、滝」

俺はふと考えた

「どうすんだ、これから あの施設、なくすのか」

「…分からない。司令官に会えない今じゃ」

「元々兄貴のもんなら話が早いけど、そうじゃないんだよなあ…」

「いっそ敵でもくりゃ、踏ん切りが着くんだけどな 滝の場合」

そう俺が言うと、聞き覚えのある女性の声がした


「みんな!久しぶりね! 」

「みづき!!」

「な、なんでお前が!!?」

俺たちは驚愕した

「滝久しぶりに会ったわね! どう?この施設すごいでしょ? 私たちも協力したんだから!」

みづきの話を聞いていると、瞳、智嬉、前にいたリメンバーズの上司が現れた

「なっ…お前ら…!?」

「あの施設はお前だけの問題ではない。貴明も眠っているんだ 」

「親父…」

「貴明と過ごした能力者施設、あいつなんかに渡しはしない。お前も、嫌だろう!」

リメンバーズの上司と滝は以前親父関連で揉め事があり、未だ仲は悪い

「嫌だ…やっぱり、どうしたいか、あのお兄さんに聞こう!」

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