戦いの終わりの時
「よく、ここまできてくださいました」
「あなたの、お名前は?」
「私は、"蒼山貴明"たちを率いていたもの…"ロダ・クニドス」
「ロダ、さん?」
「あなたは大変、悲しい目に逢いましたね…シルヴァから聞いています 自殺未遂も起こしたとか」
滝はぐっと堪えた
「申し訳ありません」
「あなたがなぜ、謝るのです!謝らなければならないのは私です! あなたの父親をあんな目にあわせてしまって…」
「俺も…いえ、私も」
ロダはハッとした
「私も、あの時学校がなければ親父を守れたのに、と今でも悔やむ一方です」
「滝…」
「あと一歩だったんです、親父を抱えきれなくて」
滝はぐっと拳を握りしめ、眉間に皺を寄せた
「貴方は、それでずっと私の仲間に責められたのも知っています 私は…なにも出来なかった」
ロダは滝を抱きしめた
「私は親父のおかげで強くなれました、司令官にもなれた、悔いはありません」
「滝…」
その頃、智嬉はトヴァースに吹き抜けのある庭へ案内された
「トヴァース、なぜここに俺を?」
「…謝りたいことがある」
「なんだよ」
「済まなかった、急に君を巻き添えにしてしまって」
智嬉はハッとした
「司令官を庇って、まさかこんなことになるとは思っても見なかったよ」
「本当に悪かった、滝も大変な時に」
「全くだ! …と言いたいとこだけど 俺たちを守ってくれたろ?」
「!!」
智嬉はトヴァースに手を差し出す
「お互いさまだ、今度会う時は、普通に顔が見たいな」
トヴァースは涙が溢れた
そして、俺たちは戦いの打ち上げもすませた3日後…ー
俺は部屋で考えていた
「滝の能力も回復したし、あとは…」
「司令官が、どうするかだな」
俺はふと思った、司令官はシルヴァとして本来ならばこちら側の人間だ 環境的にもこちらがあっているだろう
「司令官」
俺は司令官のいる部屋を尋ねた
「入りなさい」
ガチャ
「なあ、司令官…あなたは 帰るんですか、帰らないんですか」
「私か」
司令官はこちらにゆっくり近づく
「私は…まだ決めていないよ ゼントは消えたのは確かだ また王を1人にするわけにもいかぬ、だが…」
「だが?」
司令官は顔を横に向けて
「私は君たちのことも好きだ」
「司令官……」
そして、ゆっくり、俺たちの帰る時が近づいてきた




