憎い過去
「滝!!お前は大丈夫なのか!?」
「ああ、もう大丈夫、パワーが漲るこの感じ…思い出すんだ、あのまだ戦っていたころを!」
滝の目は俺たちと初めて会った時と同じく、輝いていた
「もう、負けない!!」
「司令官、もうこうなったら止められないの分かっているでしょう?」
智嬉さんが戦う構えをしながら司令官に問う
「ああ、仕方ない、いざと言う時は純、智嬉、加勢しろ!!」
「了解!!」
全員一斉に戦闘態勢に入った
「私の力は知っているだろう?シルヴァ、何人かかろうと無駄だ トヴァースもバカではあるまいて」
「トヴァースを、陽仁を返せ!!」
俺は無我夢中でアジトに行った為、なにも考えずにテレポートで着いたあとゼントに捕まってしまった
トヴァースも捕まっている
「"蒼山"…お前、なぜ親父が私と戦ったか知りたくはないか?」
そう言いながら、ゼントは至近距離で滝の顎を持ち上げる
「くっ…いいから話せ」
周りは静まり返り、ゼントの声がやけに響いていた
「…お前が生まれたということは、あいつには妻がいたんだな、知っているな?」
「…"蒼山、加奈子" 俺の母さんだ」
ゼントはニヤリと笑い、
「そうだ、その女は貴明のことが好きだった… 私も、その女が好きだった そしてある日、あいつはついに結婚した」
司令官が慌てふためく
「ゼント、もうやめろ!!」
「お前が言うことか?シルヴァ お前のせいで息子は悲しい目に遭ったんだぞ」
「くっ…」
「…司令官、大丈夫、ゼント、話して」
滝はキッと目をこらした
「いいだろう、 そして、私は憎らしくてたまらなかった、 私は知らなかった、このシルヴァも、その貴明の妻を愛していた」
「…!!?」
「滝、お前の母さん、美人だったのか!?」
純が驚く
「小さい時に亡くしている…顔は覚えていないさ」
「シルヴァは妻が病気で亡くしたの知った、それが火種となってある日何度か貴明と口論していた、そして……」
司令官は目を閉じ、しかめて話す
「ああ、貴明と争った 本気の争いを」
「司令官……あんた…!!!」
滝は目を丸くした
「つまり戦ったのは3人だった、現時点では 」
「滝、嘘をついてすまなかった、でも、貴明は能力者では最強だったのは間違いない その能力の高さが原因で争いが起きたことも事実だ」
「……っ」
どちらにせよ、滝には辛い事実しかない
滝はすっかり、下を向いてしまった
「私はクズだ 滝を守る資格はない」
「シルヴァ!!」
「その声は…!!」
俺はトヴァースと共に自力で牢屋から脱出した
「陽仁!!」
「待たせて、ごめん」
ゼントが俺の顔を睨んで見た
「ふん、木偶の坊ではなかったか… 生意気な小僧め、どいつもこいつも、憎たらしい!!」
ゼントは赤いオーラを放った!
「なっ…!?」
「"蒼山家"は滅びる運命だ!!死ねーー!!」
「滝!!」
「守ろう、全力で!!」
「"天華乱舞"!! 」
「"幻影呪縛"!!」
2人の技がほぼ同時にぶつかった
が、ぶつかった衝撃で仲間は倒れ、無事だったのが俺と滝、ゼントだけだった
「そんな…みんなが…!!」
「ふふ、… さすがは貴明の息子…私の 力に耐えられるとはな」
「そんな…技が効かない…」




