力を授けて
まさか!!
ジュンは嫌な予感しかしなく、警報ベルを鳴らした
滝を覗き全員、作戦会議室へ集合した
「…大変な事が二件ある」
「詳しく話せ」
司令官はジュンに向かってそう言った
「まずは、陽仁だ。 陽仁は1人でアジトへ向かってしまった」
「なんだと!?」
「そしてここにいないもう1人」
司令官が辺りをふと見渡す
「… 滝か?」
「滝は、陽仁の催眠術にかかり、司令官の部屋で眠っている」
「な、なに…!?」
「滝が敵に狙われる前に、急いでアジトへ行こう!!」
司令官、ジュンを除く全員が、俺のあとをついてきた
その後
「…陽仁になにがあった」
「ヒーローを守ろうとして眠らせた… これじゃダメかな?」
「一部始終を見ていたのか!」
「あいつにはかなり深い闇がありそうだぜ、司令官、滝をあまり好きではないって言ってたしな」
司令官は少し俯き、
「ああ…あいつは昔蒼山家を憎んでいたんだよ 親にそう植え付けられ」
「ふーん…」
ジュンは静かにモニターを見た
滝の部屋が映っていた
「滝は… 」
モニターをじっくり見ていると、そこに滝はいなかった
「どこに行ったんだ!?あいつ!!」
すると、足音が後ろから聞こえた
「…司令官、ジュン」
2人が恐る恐る声の主を見ると…滝だった
「滝!!」
「陽仁の仕業だろ?分かってる 俺に催眠術は効かねえんだよ」
「ある程度の術にはかからないように私が調整したからな」
滝は武器を手にし、
「陽仁は俺を守ってくれたんだよな… 」
滝は無意識に青白いオーラを放った
「陽仁、もう、辛い思いはさせない!!」
「滝!?」
「能力が復活したのか!?」
司令官とジュンは驚く
「完全復活… "蒼山滝"!!今出陣する!!」
<挿絵>
https://33009.mitemin.net/i695524/
滝はそう叫び、アジトへ向かった
「…あの武器で大丈夫なのか!?」
「仕方ねぇ、俺たちもいこうぜ、シルヴァ!!」
そして2人が出動したあと、作戦会議室に1人、現れた
「… 私が君の力を授けたのだよ 貴明の息子、どうか無事で」
この国の王だった
(力がみなぎってくる…!昔の俺みたいだ…!!)
滝はどんどん、俺のいるアジトへ向かう
「この強い力…感じる… 」
俺の前で、ゼントは呟いた
俺はすっかり、トヴァースと共に捕まってしまった
「2人を返せ!!」
智嬉はゼントに足止めをした
「ふっ、そう焦るな 今に"ヤツ"がくる」
「まさか!!」
純は驚愕する
「いや、"奴ら"かな? そこのお前たち!!」
ゼントの声が一際大きくなると、俺たちは一斉に後ろを振り向いた
「…ああ、俺だ」
全身に青白いオーラを放ったまま、滝がゆっくり近づいてきた
「滝!!来るな!! お前はまだ戦えないんだぞ!!」
純が滝を必死に説得する
「戦えない俺はもう終わり こっからは全開でいく」
そういうと、滝は青白く強く光った武器を構えた
「私も…私も加勢する!!」
「司令官!?」
ゼントがニヤリと笑い
「なるほど、全員集合というわけか どんなに抵抗しても無駄だ!!死ねー!!」
ゼントも真っ赤なオーラを放った
「親父が世話になった分、きっちり返してやるぜ!!」
それを作戦会議室で見ていた王はぼそり呟いた
「あの時と同じだ…」




