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Remembers-陽仁編  作者: まなか
第1章
3/55

力の増幅

確かに"蒼山滝"、俺はもう、力は出ないはずなんだ

あの時、ランディを倒してから身体はボロボロで、能力(ちから)も尽きていた

倒したあともう一度道場で技を打ったが、本当にダメだった

能力(ちから)を復活させたとしたら、一体誰が…?

そう考えると恐ろしくなり、一度道場に向かった


息をゆっくり吸い、技を出す構えをする

「……地よ砕け… 天よ、我に力を…」


ーーー待て!!

その時誰かの声がした


「誰だ!!」

「今その技を出したら危険だ!!」

「あ、あなたは…」

その声の主は、司令官(シルヴァ)だった

「なぜ、危険なんですか司令官! というか復活したんですか!?」

「… 君の能力を目覚めさせたのは私だ そして、智嬉の復活をさせたのも私だ」

司令官はゆっくり俺に近づく

知らぬ間に、俺の短い髪は、司令官の登場によりあっという間に長い髪に戻ってしまった

「ああっ!?俺の髪が!」

「滝… 君の力が必要なんだ そして、陽仁の力も」

「あなたが復活した、ということはまたかなり強敵が…?」

「ああ、智嬉を死なせた強敵だ」

「ランディじゃないんですか?」

俺の顔をじっと見て話す

「…驚かないで聞いてくれ」


司令官は俺と陽仁と智嬉を呼び出し、サロンへ向かった

「司令官、なぜあなたが知っているんですか」

俺は司令官に問う

「私は…ずっと監視していた 智嬉が死んだのも知っていたよ ただ、あの時点ではどうすることも出来なかった」


<挿絵>

https://33009.mitemin.net/i642776/

「それで、俺を殺した張本人、もう1人、いるんでしょう?」

「ああ… 」

司令官は苦い顔をする

「司令官、言いにくい相手なんですか?」

俺はどうしても気になって仕方がない

「…… 滝…… 」


「君の、母親だよ」


俺は、頭が真っ白になった

「な、なんだって… 俺の…母親が…」

ガタンと椅子から転げ落ちた

腰の痛みなんか知らなかった

「滝!! 大丈夫か!」

「本当なんですか?司令官」

陽仁は俺の肩を支える

「ああ、 間違いない あの強い力… かつてリメンバーズの最後の生き残りだった」

「…確かに、あの時、父親の葬式もいなかった、母親なのに、なぜ、と思ってた…まさか…」

俺の髪がまた激しく伸びる

「滝!! また力を出したら…!!」


智嬉を殺したのは俺の母親 どうすればいい?

憎んでも憎みきれない

こんな時、親父がいたら


「司令官、俺は、この目で確かめたい、本当に母親か!」

髪が伸びたまま、サロンの床に手を起き司令官に話す

「ああ、私も確かめたい ランディの仕業かもしれんしな」

その時、俺の普段している青いブレスレットがバリンと音を立てて割れた


「………!?」

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