本気に、全力に
「ゼント、こいつか、俺の親父を…」
「滝!むやみに戦おうとするな!」
ゼントが現れたと同時に、トヴァースも一旦戻ってきた
「でもよ!」
滝が今にも暴れそうなとこを俺は必死に止める
「滝、倒したい気持ちは分かるが、お前の力では…」
司令官も、必死に滝の体を抑える
「憎いか」
ゼントは王の部屋の前の階段をゆっくり下りる
「…!」
「憎いか、この私が」
滝は少し動揺している
「俺は…」
「戦争を起こしたのは、確かにこの私だ」
滝は俺を振り払い、ゼントに向かった
「滝!!」
「くそっ…トヴァース、私に続け!」
「シルヴァ!」
<挿絵>
滝とトヴァースは全速力で追いかける
「お前を…お前を…、許さない…!!」
「ほう…?」
滝は自分の武器を自分の能力でつよく光らせた
「滝、お前、その武器…」
「ああ、あれだな…」
純と智嬉は後ろでなにかコソコソ話していた
「いくぞ!!」
ゼントは滝に向かって走っていった
「まずい! みんな、滝を援護しろ!」
「司令官!?」
俺はどうして援護しなきゃいけないのか分からず、言われるがまま滝のそばに近寄った
「陽仁!来るな!!」
階段を走り終わると、ゼントは技を出す構えを繰り出した
「"幻影呪縛"!!」
滝は不意打ちを諸に喰らった
「うぐっ!!」
「滝!!」
濃い紫のオーラが滝を包む
司令官は滝の横たわりそうになった体を支える
「滝!!大丈夫か!」
純はゼントに技をしかける
「くそっ…"雷拳"!!」
バチバチバチバチ!!
ゼントの急所を殴った
「ゼント… 戦いはなにも生まれない ただ失うだけだ 貴明はお前に教えたではないか」
トヴァースはゼントに語りかける
「くっ… ははは…お前…今の攻撃で私が死ぬと思ったか…」
純はゼントを再び殴った
「はああああっ!!」
「お前…タフだねえ…」
ゼントは再び手を純の前に翳し、バリアを張った
「なに!?」
「ふふっ… 骨のあるメンバーがまだいるようだな シルヴァには」
「純さん!俺も戦います!!」
俺はトンファーでバリアを破る
「"三節斬"!!」
しかしまだ頑丈だった
「き、効かない!?」
「お前がリーダーだろ、このチームの中で」
ゼントに紹介もしていないのに気づかれた
「だったらなんだ!!」
「弱すぎる お前の力では 私を殺す気でなければ私には勝てない」
トヴァースは槍を持ち、ゼントが話しているところを狙った
「はああああ!!」
バリアは一瞬にして割れた
「お前の相手は俺だ!! 仲間は関係ない!!」
「トヴァース!! 」
ゼントはニヤリと笑い
「やっと私と戦う気が起きたようだな この時を待っていた!!」
トヴァースはゼントに連行された
「トヴァース!!!」
その晩、司令官は作戦会議室で1人、アジトを探し回っていた
「トヴァースが連れ去られた… 私がいながら…」
その時、後ろから何者かの声が聞こえた
「よ」
「誰だ!!」
「俺が来ちゃいけないのか? シルヴァ」
「…ジュン」
純とそっくりの生まれ変わり、ジュン・タルナだった
「お前、本当に純にそっくりだな」
「あいつ、思ったよりできるやつだ 俺たちが出来なかった急所を打ち込みやがった」
「あいつは1番の怪力を持つ男だ 仲間からの信頼も厚い」
「だろうな」
モニターから反応が出た
「これは…」
「トヴァースは探知機を持参してたみたいだな、敵地がすぐに分かって良かった」
「このアジト、貴明が連行された場所だ」
その映し出された映像は、真っ暗な部屋だった
「ここにトヴァースはいる」
「待てよ」
司令官がブザーを鳴らそうとすると、ジュン・タルナは引き止めた
「なんだ」
「あいつ…滝は連れていくな フラッシュバックが起きれば、厄介な事になる」
「実の父親貴明が関連しているアジトに彼は危険だな、分かった」




