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Remembers-陽仁編  作者: まなか
第1章
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それぞれの居場所

情報支部に行く最中、俺と滝は少し話をしていた

「なあ、滝…」

「なんだよ」

「今回は、俺に任せてくれないか」

「なんで?」

「いつも、滝に任せっきりで、俺が強くなれなくて… 事情聞いてからでいいから、圭介さんと一緒にいてくれないかな?」

いつも戦いでは、滝に守られてばかりで

司令官になるのだったら、自分が前に出なければ強くなれない

「…その言葉、重いぞ」

「分かってる」

「俺も お前も」

すると滝はスっとポニーテールを外した

「…俺は帰るとするよ 事情聞いたら、いても立ってもいられなくなるだろうし」

「滝、ごめんな」

「いや、君のために、ならないよな 君がリーダーなんだし」

滝は心配の気持ちで、俺にずっとついてきてくれた

でも、今は…滝に甘えたらダメなんだ

そうこうしているうちに、情報支部についた


「あら、陽仁、いらっしゃい あら?滝は?」

みづきが現れた

「あの人は帰ったよ」

「そう… やっとあの人なりに考えたのね」

「俺はそう、弱くないんで」

「そうね、話を聞いているとあなたずっと純達を引っ張っていったそうじゃない?よく頑張ったわ」

みづきに下から見つめられそう言われて、俺は少し顔が赤くなった

「… そ、そんなことより、司令官達はどうなったんだよ!」

「司令官は…自分の居るべきところへ戻ったようすね、純も、仕事場へ帰ったわ」

純は医者関係の仕事だったか

「智嬉さんは?」

「…っ!」

みづきは下に顔を向いた

「智嬉さんはどうしたっていうんだよ…」

「俺が話す」

後ろから現れたのは先ほどの滝の弟、圭介だった

「圭介さん、どうして」

「まあ、ここじゃなんだから、俺のアパートに来なよ」


そう言って呼ばれたアパート…

「瞳さんは、滝と帰ったそうだ 隣の部屋にいるんじゃないかな」

圭介と滝は隣り同士で住んでいる

入るとなにやら、不穏な空気が漂っていた

「…お前、智嬉のこと、どこまで知ってる?」

圭介は俺をじっと見つめて話す

「それは… 滝さんと親友で、戦闘部員で強くて、いつも先陣を切って戦って… いつも」

「いつも?」

「滝さんを、優しく守ってくれていた… そう、聞いています」

圭介は安心したのか表情が少し和らいだ

「智嬉はな、司令官と一緒の世界へ向かったんだ」

「司令官の世界?」

「司令官はなにと戦ってるか知ってるか?」

「わ、分からないな」

「司令官の別次元でも、戦ってるんだよ、カルテー二と…」

「!!!」

「智嬉は、異次元に向かったまま帰ってこれない 」

「智嬉さん…」


智嬉さんはいつだって、俺たちを助けてくれた

司令官の自分達のいた世界が危険にさらされたら、それは司令官も黙っていられない

「てことは、司令官は元々こっちの世界の人間ではなかったんですね」

「ああ、あっちの世界でも、似たような奴らがいるんだと思う」

しばし、俺は考え…

キッと圭介さんを見つめる


「圭介さん、俺、しぐれ達と司令官を救いたい」


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