懐かしい顔と2人の行方
「滝を守れるのは俺だけなんだ! でも…これから先、俺はどうしていけばいいんだ…」
考えてみれば、司令官が急にいなくなり、滝も自然と解散していた
後から純さんや智嬉さんもいるか確認したが、部屋にはどこにもいない
地下にもいなかった
「…本当に、俺だけの、世界」
翔、しぐれ、れな…
俺達4人だけで、敵と戦うのか
司令官室で考えていると、ドアから音がした
「はい?」
「陽仁、お前は1人じゃない!」
開けると…
「圭介さん!?それに…」
「初めまして、かな? 陽桜瞳です」
「うす、心配だから見に来たぞ」
「滝さん!?」
「戦えないけど、なにか、出来ることがあれば言ってほしい」
「滝さん…」
滝はクスリと笑い
「もう、さん付けじゃなくていい、滝って呼んでくれ」
「分かったよ、滝」
とりあえず、瞳さんは会うのは初めてなので、ここに来た経緯を教えてもらった
「滝、この方は誰なんだい?」
「ああ、言って無かったな 俺達リメンバーズチームの元メンバー…"陽桜瞳" 俺の、恋人」
「滝の恋人!?」
確かに、笑えば可愛い感じの女性だ
小柄で、金髪で、目が大きくて
「私はね、司令官や智嬉、純がいなくなって、心配でここに来たの 彼らはどうなったの?」
瞳さんは心配そうに俺に聞く
「それが…司令官がいなくなった途端、2人もいなくなった」
「なんだって!?」
「敵に狙われたのか!?」
司令官は、俺に使命を託し、消えたのは分かっている
しかし、2人が心配だ
2人はなにも教えてくれなかった
昨夜俺は普通に寝たが、物音も一切聞こえなかった
「分からない、司令官と一緒に使命をなくしたから消えたのかもしれない」
「圭介…」
「俺と瞳さんで、2人を探す!」
「敵の罠かもしれない!」
滝の弟、圭介さんはそう言って瞳さんを連れ出し、情報支部へむかった
滝は俺の肩を叩く
「…瞳は、いい奴だよ 安心してくれ」
「これから、不安だなあ、俺…」
智嬉さんも純さんも、目的はなにもない
智嬉さんの敵も倒したのだ
純さんは滝を成長するまで見送った
確かにいつここを去ってもおかしく無かった
だけどなにも言わずに去るなんて…
「陽仁、俺はあいつらと長い付き合いだったけど、あいつらはなにかと報告してくる奴らだった 今回は、なにかおかしい」
「滝さん… 」
季節は冬、気候も寒いが、状況的にさらに寒さが増しているような気がした
<挿絵>
俺の携帯から着信音がした
「はい?」
「陽仁さん、聞こえる?」
「瞳さん!」
『2人の事分かったわ!情報支部にきて!』




