それはついに現れた
司令官室では
司令官は異常な気配を察していた
「なにかが…なにかがおかしい…異常な気配… 陽仁としぐれでは敵わない敵がくる…」
(このままでは滝が危険だ…)
翌朝4時に、いつも通り司令官は起き、滝の部屋へ忍び込んだ
「すぅ…」
(ふふ、よく眠っている… しばらく警戒させてもらうぞ…)
その2時間後、滝は目覚めた
俺たちは基本、6時に起床するのだ
「う、…よく寝た… って…司令官…!?」
滝が目を覚ますと、司令官は壁に突っ立って寝ていた
「…ん? 滝 おはよう」
「おはようじゃないですよ! なんで司令官が!」
ベッドの上で滝は戸惑う
「いや、滝、ここしばらくは自分の身を守れ 異常な空気に気づかないか?」
「!?」
滝は以前、能力が強く、長らく恨まれ続けてきた、だから敵に殺られるかもしれない、と強く心配をしていた
「まさか…その時が…!?」
「異様な気配を感じる、なんの敵が現れるか分からない、カルテー二か、ドルクかランディか、アマンゼか…」
ーーー「その私たちだ!!」
「いやあああ!!!」
ガバッと目を覚ました滝
汗は額から流れ、肩で息をしている
「はあ…はあ…はあ…」
(もう… いっそ殺してくれ…こんな生き地獄はいやだ…)
扉の向こうで、ひっそり見守っていたしぐれは呟いた
「滝さん… 」
翌朝
「なあ、ほんとに次の敵はアマンゼか?」
しぐれと俺とでサロンで朝食をとっている
「どういうことだ?しぐれ」
「…最近、滝さんの悪夢の内容が酷いんだ、今まで戦ってきた敵全員が出てくるそうだ」
今まで、倒した敵はかなり強敵だったときいている
現実にそんな複数で現れたら…
「俺たちは、全員やられる」
「陽仁達じゃ、勝てないそうだ 司令官、前にいた上司や、滝さんの親父さんがいなければ勝てないそうだ」
「… そんな強敵に立ち向かえるのか…今の自分は…」
俺はすくっと立ち上がり、司令官室へ向かった
「司令官 」
「おお、おはよう、入りたまえ」
ガチャ
「司令官…俺たちの次の敵はアマンゼですか?」
「? まだ姿は見えていないがな」
司令官はカーテンを開けながら話す
「…滝さんの悪夢は、日に日に強くなっていくんです。 現実のように、今まで戦ってきた敵達が現れるそうです」
司令官は手を少し強く握った
「陽仁… たとえそうなっても、全力で守って欲しい 私の身が どうなろうと」
「司令官…」
ビーッ ビーッ
突然、警報が鳴った
「陽仁!!」
バタン!!
「な、なんだ!?」
「滝が攫われた… 」
純が、顔面蒼白のまま現れた
その頃、アジトでは
「…久しぶりだなあ、滝?私を覚えているか」
そいつは、滝の予感した通り、現れた
カルテー二だった…
「忘れられないぐらい、覚えてる 親父を倒した敵」
腕はキツく上に挙げられ縛られている滝
既に顔に殴られた跡があった
カルテー二は殺意に現れた眼をしていた
「私はアマンゼ様の力で目覚めたのだ…君に会えて嬉しいよ」
「…殺せ… 俺を…早く…」
<挿絵>
https://33009.mitemin.net/i686327/
か細い声で、訴える滝
項垂れ、抵抗する力は滝には無かった
ニヤリとただ、そいつはほくそ微笑んでいた
司令官室では、急いでモニターで確認をしていた
「どこだ滝は…!!!」
「滝さん…まだ、死んじゃダメですよ…!!」




