坂谷れな
「坂谷れな…?司令官、新人ですか?」
滝は司令官に話そうと、するが
(まずい、圭介にだまれと言われているんだった!)
「滝?どうした?お前?」
「い、いえ…でも、司令官、俺がいても、陽仁達の邪魔になるのでは」
「なぜだ?陽仁はそんなこと思っていないぞ」
「…司令官…」
圭介は兄をどう思っているのか、滝にはさっぱり理解できなかった
れながふとつぶやく
「滝さん…あなた、ここを離れたいんですか?」
「あ、ああ」
「邪魔者になると」
「そうだな」
「陽仁さんに言ってみたらどうです?リーダーは今、陽仁さんなんでしょう?」
「そうだな、そうだよ、司令官!陽仁に聞かなきゃ分からねえだろ!?俺、話してくる」
勢いよくバタンとドアを閉めた
「…れな、どういうつもりだ」
「少しですが、心が読める…というか」
れなはおどけて見せた
「そうか」
「どうして、私を呼んだんですか?」
「その読心術に興味がある それに、多少、戦えるだろう」
「ええ」
「今、読心術が強い敵に皆、圧倒されていてな…今度の敵も、同じ術を使う」
「アマンゼ、でしょう?]
司令官は目を丸くした
(驚いた、今私が言おうとした名前を…)
「ふ、ふふ、私この間入隊する前に、みづきさんに聞いたんです。読心術はそこまで万能ではありません」
「そ、そうか」
「でも、皆さんの能力値なら読み取れます」
「…今日から正式に入隊するが、いいかね?」
「いつでも準備はできています」
「では、部屋を案内しよう」
滝はずっと考えていた様子だった
(陽仁が俺のことを邪魔だって…?もしそうだとしたら、俺は、身を引かなければ…)
俺の部屋に、入り込もうとする
コンコン
「はい?」
「その…滝、だけど」
「どうぞ 鍵は空いてる」
ガチャ
「なあ、陽仁、俺は…」
「なんですか?」
「俺は、ここにいて、邪魔かな」
「滝さん…?どうしたんですか?」
「邪魔なら、言ってくれ、君たちの足でまといになりたくない」
滝は本気の目をしていた
「滝さん… 俺は、滝さんのこと嫌いじゃありません 確かに、心配性なとこもありますけど」
「陽仁…」
「滝さん、俺はね…れなを呼んだのは、おれたちも成長しなくちゃと思って呼んだんだよ あなた達の力ばかり、頼ってきただろ?だから…」
俺は滝の手を握りながら話す
(陽仁…いつの間にか、成長してたんだな…)
「陽仁、俺は本当にもう、戦えない、君たちの邪魔になるんだ、これは本気で言っている、だから、今は敵に狙われるからここにいるけど、俺は…」
俺は不意に滝を抱きしめた
「滝さん、俺たちが心配していたんですよ、いつ狙われるかって。だから、いてもいいですよ」
「陽仁…!」
「しぐれに用心棒を頼んでいたんでしょう?でも、しぐれも、いつ離れるか分からない…」
滝は少し顔を俯き
「しぐれも、智嬉と同じ戦闘部員だ、一緒にいられるわけじゃない」
「だから、ここにいてください。俺たちが守るから」
「…わかった」
その頃、れなと司令官は
サロンで純たちに会っていた
「へえ、読心術が使えるのかあ、大したもんだなあ」
純はれなに茶を差し出す
「ありがと…そうですね、純さん達が強くても、相手は心理戦で翻弄させてしまう…厄介な相手」
「今度敵も、油断ならない、ってことか」




