その3
宇宙の小さな星にすむ君へ。
試しに手紙を書いてみた。
彼女への気持ちを書いてきた。
伝わらないから文字に込めてみた。
いつもの花と一緒に渡してみた。
すると彼女は首をかしげてから、少し考えた様子で、一枚の絵付きの紙を持ってきた。
どうやらそれはポストカードのようで、色鮮やかな日の上る様子が描かれていた。
「もらっていいの?」
僕が訪ねると、彼女も何か話した。
前に石をもらったときも同じことを言っていた気がする。
「ありがとう。」
そう言ってその絵はがきをもらった。
僕の旅路にまたカラフルなものが増えた。
宇宙のどこかから来るあの人。
今日はいつもの花と一緒に紙を渡してきた。
何かしら。
この人の星のお金かしら。
もしかして、この間の石のお礼?
でもそれだったらおかしいわ。
いつももらってるのは私なのだし、お金って私が払わなきゃいけないじゃない?
そう思って、家から彼女の使っているお金を持ってきた。
渡すと、この間と前に聞いたことのあるようなことを言った。
「どうぞ」
彼はまた同じように、
『ありがとう』
と言って宇宙船へ戻っていった。
ねぇ、あなたは喜んでくれているのかしら。
なんだかもやもやした気持ちで、胸の中がむずむずした。
渡すものを間違えたかもしれない。
そう思いながら、もらった紙を見ていると、小さな絵のようなものがたくさん書かれていた。
なんだかわからないけど、また、部屋に飾るものが増えたみたい。
すれ違い始める二人。




