丸出し
耐え切れなくなって教室を飛び出した。
\キモ.../ \何あれ?/ \あっはっは/
罵声に背中を押されて、
1階の職員室にある、先生専用のトイレに逃げ込んでいた。ここなら少なくとも生徒たちには見つからない。
ひと息つこう。
どうなってんだ。。
言葉が。。1つも喋れないなんて。。。
ーキーンコーンカーンコーンー
1時間目の始まりの合図。
このままサボることにした。
もし授業で回答者として当てられでもしたら大変だ。
、、、正美に会いに行こうか。
時間はある。家は知らない。じゃあ探せばいい!
バリーッン!!
突然窓ガラスが割れる音がする。
ビクッとなりうんちが止まる。
同時に、激しい声が聞こえてきた。
「うぜぇんだよ!このハゲ野郎が!
てめぇのバーコードも、このガラスみてぇにしてやろうか?!あ゛ぁ!?」\ジャラジャラ/
「そんなこと言うのは、や、やめなさい!
暴れたって、君がお金を、お金を巻き上げたのは、つ、償わなくてはいけないんだぞ!!」
バーコード。。きっと校長先生だ。
校長が不良生徒と揉めているみたいだ。
気になる。不良御用達のジャラジャラの音も気になる。
まずはお尻を洗わなければ。
いつもの調子でウォシュレットのボタンを押した時、
渓流のせせらぎが大きめの音で流れ始めた。
「あ゛ぁあ゛!?」
音姫。。。そんな。。
不良がこっちに気づいたかもしれない。
怖い。
隠れなきゃ。
ズボンをあげることも忘れて、窓から脱出を試みる。
ダンッダンッと足音が近づいて来てる。
鉄棒の前回りの要領で、外の転落防止用の、たたみ一畳ほどのスペースに収まった。
「ちっ、誰もいねぇのかよ。
。。。ん?スマホ?けっ、着信音かよ。
お゛ぃこらバーコードぉ!」\ジャラジャラ/
そう言って声は遠ざかっていった。
。。。ふぅ。濡れたままのお尻が気持ち悪い。
「あのさ」
突然横から声をかけられた!?
咄嗟に振り向いた先にー。
「みっ、みないでぇっ!!!!!!」
そこには、
となりの転落防止用スペースに転がる、、
、、ケツ丸出しの女がいた。
次筆に続く