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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

怪奇異譚

作者: 鳥様


さてここで一つ不思議な話をして差し上げよう

とある所に二人の男性がいたんだ

その二人は旅行に行く途中らしくしかし台風に巻き込まれてしまったようだ

今走っている所は山の中腹で大雨が降ると土砂崩れがおきるそんな所だそうだ

「くそっ今日は雨降らないんじゃなかったのかよ」

「予報だと降らないらしいな」

「じゃあ何だよなんで嵐がきてんだ」

「知らんだがこの雨だこれ以上進めん危ないぞ引き返すか」

「はぁ さすがにこんな所に宿は無いか」

「そうだろうな」

「仕方ないか…ん?ちょっと待て少し先に光が見えるぞすぐ先だしちょっと行くか」

「確かに見えるな だが宿かわからんぞ」

「それならそれでいいだろ 家かなんかあるならまあ 雨宿りがてら一日位止めてくれるだろ」

「仕方ないな」

…………

「着いたぞ」

「…すごいな」

そこには二階建てで横に長い西洋風の屋敷があった屋敷の大きさや雰囲気からまさに金持ちが住んでいる所という感じだ

「ああ 俺は今までこんなのテレビとかでしか見たことないなこんな大きい屋敷なんだ一日位泊めてくれるだろ」

「そうだな」

ピンポーン…

「はーい」

こうして屋敷から出てきた人はまだ若そうなお姉さんだった

「何でしょう」

「すまんが一日ばかり泊めさせてくれないかこの雨の中ここまで来てしまってな丁度この屋敷を見つけたんだ」

「ん〜大丈夫ですよさあ上がってください あ ちょっとここで待っててくれませんタオル持ってくるので」

「ああ すまない」

「にしても良かったな泊めさせてもらって」

「ああ 良かった」

「それにしては 人気が全然ねえなもっと誰かいるのかと思ったがこんな所で一人暮らしか」

「確かに少し変だな だが何か理由でもあるのだろう変に詮索しない方がいい」

…………

「は〜いタオル持ってきました」

「ありがとう」

「後夕食はどうしました」

「いや、まだ食べてなくてな」

「だったら そちらも用意しちゃいますね」

「すまない 感謝する」

「ではでは軽く食べれる物を用意しとくので先にお風呂へどうぞ」

「すまない 着替えが車にあるので取って来る」

「は〜いではではお先にこちらの方にお風呂の場所教えておきますね」

「おう、よろしく」

と言って男性二人のうち片方は走って車へもう片方は風呂場の方へ案内されて行った

………

数分ほど経つと二人はそれぞれ玄関の所へ集合した

「服取ってきたぞ」

「お 来たか」

「ああ、服取ってきたぞ」

「よし風呂を借りるか 場所はここを右に向かって突き当たりの所だぞ あと風呂の後はそこの扉を開けて行けば食堂やリビングに行けるらしい」

「そうか わかった」

「よし じゃあ風呂に行くか」

………

「おー広いな」

「ああ、すごい」

彼女が言っていた風呂場に着くと二人そう呟いてしまったそこには屋敷の大きさには合うが一人で使うには大きすぎるところだ

例えるなら温泉の脱衣所のような所だ

二人は脱衣を済ませ風呂場へ入るすると再び先ほどのような事を思ってしまったそこにはいくつものシャワーに大きな湯船そして窓等もあったこんなものを見てつい

「まさに温泉だな」

こう呟いてしまうのも無理が無いだろう

二人がシャワーを浴びていると

「なんだ」

誰かに見られているように感じたのだろう後ろを振り向くと窓の奥つまり上空に

-巨大なクサリヘビのような生き物がいた。奇妙に歪んだ頭と、グロテスクな巨大なかぎ爪のついた付属器官がついていた。黒いゴム状の恐ろしく大きな翼で、やすやすと空中に浮いていてその真っ赤な眼こちらを見ていた-

これを見た瞬間彼は叫んでしまった

「窓に…窓に!!」

声に鳴らないような音をそしてそこから逃げようとしたが体に力が入らずそして倒れてしまった

「おい!大丈夫か」

こう言いながらもう一人が彼に近寄ったそして彼を起き上がらせながら窓の方を見たしかしそこには真っ暗な空に窓を打ち付ける雨しかなかった

…………

入浴ご彼らは部屋で休んでいた

「大丈夫か?」

「ああ 大丈夫だ心配するな」

しかしそういいながらも顔は青白く憔悴しきっているようだった

「さっき彼女にお願いして夕食はここに持ってきてもらえるようにしたからそれまで休んどけ」

「すまない」

それから暫くたったころ彼女がやってきた

「もう大丈夫ですか?」そういいながら彼女は料理は机に並べていった

「相当つかれていたらしい、何か手伝う事があったら言ってくれ まあこいつはさすがに休ませてほしいが」

「んーではわかりましたではこれらを食べ終わった後下まで持ってきて下さい洗い物を手伝っていただきたいので」

「おう 了解した」

そう言って彼女は部屋から出て行き彼等は夕食を食べた出てきたものは真っ赤な温かいスープと一口サイズの肉そして米だったスープや肉は今まで食べた事のない味や食感がしたがとても美味しかった

食後男が食器を持って行った後部屋にいるとどこからともなく声が聞こえてきた-こちらへおいで-周りに誰もいないはずなのにこんな声が聞こえてしまった彼は何事かと思ったが次の瞬間この声の方へ行かなければそう思い体が動いてしまう。その声がする部屋、二階の奥の部屋へ来てしまったそこにはアンティーク物の台とその上にある不思議な箱があった。

…………

「食器運んで来ましたー」

「ありがとう じゃあそこの流しで洗って横の箱にいれておいて貰えるかな」

「了解です」

彼がそう言い食器を洗おうとした時さっきより少し声を荒げて彼女が

「あっそこの鍋の中は見ないでね」

そう言ってどこかへ行ってしまった

彼は洗い物をしながらもその鍋が気になってしまった彼女がそこまで言う物とは何なんだ?そう思ったらやはり知りたくなってしまうそして彼女がいない事を確認した後少し中を見てしまったその中には腕や足等人の体が入っていたそれを見た彼は叫びそうになりながも耐えていたそして気づいてしまった(これを食べたのか…俺らは)そう思っていると不意に

「あーあ見ちゃったんだね」

後ろからそんな声が聞こえてきたそこには彼女とその両脇に大きな何かがいた

-灰色がかった白色の大きな油っぽい体をしていてまるで目の無いヒキガエルに似ていて、曖昧な形の鼻づらの先にピンク色の短い震える触手が溜まって生えていた-

「ふふ とっても驚いてるね声も出ないくらい…貴方のお友達はまた違う感じだったよ?」

「な!!おいあいつに何をした」

「食べちゃった」

「そう こんなふうにね」

そう言って彼女は話しだした

……………

そこにあった不思議箱を開けるとそこには不規則な多面体で暑さはおよそ10cm真っ黒だがいくらかの真紅のスジが入っているそんな石に突如象形文字のような物が浮かび上がってきたそして石から黒い煙があがるそれはまるで

-とても大きな蝙蝠例えるならそう言えようしかしこれに顔と言えるようなものはなくあるのは真紅に光る目のようなものそして実態のない煙のような翼-

この怪物の前に彼は動けないかったそんまま怪物に飲み込まれそしてズルズルル…と脳を食べられるたそしてあらかた脳を食べたのか体を燃やしてしまった

………………

「ふふ どお? お友達は食べられちゃったまあこれを知ってしまった君も生かしておけないんだよね」

そして彼は彼女の両脇にいる怪物に殺されてしまう

---君のお友達は美味しかったよ --

---さようなら---


さてどうでしたかそしてきおつけて下さい

貴方のそばにも何かいるかもしれませんから




---That is not dead which can eternal lie,

And with strange aeons even death may die. ---


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