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第1話 The Mass Extinction.

記念すべき?第1話です!!!


…あんまり書けませんでしたが、ご容赦を…

大量絶滅。


大量絶滅とされる出来事は、地質時代に5回起きたとされています。


特に有名なのは、恐竜が絶滅した、白亜紀末のものでしょうか?

この時の大量絶滅では、なんと当時存在した生物種の70%が絶滅したと考えられています。


この時の大量絶滅の主因は、現在のメキシコ、ユカタン半島付近への天体落下とされています。



しかし、地球の地質史上ではこの白亜紀末をしのぐ規模の大量絶滅が幾度か起きています。


その中でも最大のものが、ペルム紀末の大量絶滅です。

この大量絶滅では、全生物種の90~95%、海洋生物に限れば実に96%が絶滅したとされています。


そして、その史上最大の大量絶滅の原因が、超巨大規模な火山噴火であったと考えられています。(勿論異論もありますが…)




当時、地球には巨大な単一の大陸がデデーンと有りました。

俗に言う「パンゲア大陸」です。

そして、その超大陸の、現在ではロシア、シベリアに当たる地域(地点ではありません。地域です。)で起きたのが、「シベリア洪水玄武岩」と呼ばれる超巨大噴火です。


この洪水玄武岩とは、その名の通り「玄武岩=溶岩」が、洪水のように溢れだす現象です。

…なんかもうこれだけでも十分大災害な気がしますが、シベリア洪水玄武岩では、私たちのイメージする「洪水」のイメージを越えています。

と言うのも、シベリア洪水玄武岩で覆われた地域が、ちょっと想像を絶しているからです。


その面積、現在わかっているだけでも、なんと200万平方キロメートル。

日本は38万平方キロメートル。

桁が違いますね。

200万平方キロメートルという面積は、西ヨーロッパの面積に匹敵します。

これだけの広さの面積が厚さ50メートル以上、所によっては3000メートルを越える厚さの溶岩で覆われています。

これだけの溶岩だったので、噴出している様子も想像を絶する光景だったようです。

なんでも、溶岩が2000~3000mも吹き上げられて、しかもそのような噴火口が千キロ以上離れて複数あった、とか。


しかし、これだけ大量の溶岩が噴出しましたが、実際に大量絶滅の原因を作ったのは溶岩ではなく、火山灰や火山ガスに代表されるような、空中に漂う粉塵や、エアロゾルでした。


このような物質は、地表に降り注ぐ太陽光を阻害し、地表に熱を伝えないため、地球規模で一気に気温が下がりました。


さらに、地表や海面まで太陽光が十分に届かないため、陸上植物は勿論のこと、地球の酸素生産に大きな役割を果たしている植物プランクトンまでもが、十分な光合成を行えなくなり、結果として海洋中の酸素濃度が著しく下がりました。


それによって、陸上生物だけでなく、比較的環境が安定しているはずの海洋に住む生物たちも、非常に大きなダメージを受ける事となってしまったのです。


ちなみに、この大量絶滅を生き延び、絶滅してしまった他の生物たちの隙間を埋めるようにして発達していったのが恐竜達です。


勿論このとき、現在の哺乳類の祖先=人間の祖先達も生き延びていましたが、恐竜達との生存競争に敗れ、小さな体を持つ夜行性の生き物として進化していくことになります。

ちょうど、今のネズミのような生態だったようです。


その恐竜達も、白亜紀末には絶滅してしまい、今の地球の覇者は哺乳類動物となっています。




このような超巨大噴火が一因とされる絶滅事件は、意外とちょくちょく起こっています。


上に出てきた洪水玄武岩ですが、シベリア程の規模では無いにしろ、確認できただけで大体5000万年ごとに起こっているとされています。


そして、そのどれもが、溶岩の面積が10万平方キロメートルを越えています。


願わくば、人類が宇宙に出れないうちにそんな噴火が起きませんように…何て思うのは、自分が人類だからでしょうか?

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