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不笑  作者: 桧瀬
9/11

8


 「ほら、秀秋さん」

みかはわらっている。

「私は、死なないのです」

みかはわらっている。

「秀秋さんに殺されたから」

みかはわらっている。

「秀秋さんに、殺されたから」

みかはわらっている。

きもちわるい。

みかのからだは、透いている。

段々と絞まっていく、透いている首元。

まえみたいな、かおがない。感触は、あるというのに。

くるしそうに、喘がずに、増しては笑顔で。

美香は気持ち悪いほどの笑顔をぼくに見せつけながら。

笑って見せ。

喉奥に詰まった言葉を途切れ途切れに口から紡ぎだしながら。

美香の口奥には涎が溜まっていて、今にも零れそうで。

なのに、どうして、わらっている。

どうして。

「ドウシテ?」

「どうして?」

「ドウシテ? ドウシテ? ドウシテ? ドウシテ? ドウシテ?」

美香の首は。

円を描く、そして、折れる。

おれてしまった。


ごぽり。



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