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不笑  作者: 桧瀬
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何事にも、努力してやってきた? 何言っているの。

真似事ばかり、して、生きてきたクセに。

勉強だって、交友関係だって、誰にも一切迷惑が掛からないように人一倍気に掛けて生きてきた、嘘、違う、あの子が羨ましかっただけ。

言ってしまえば、真似事。あの子が羨ましかったからずっとあの子を見つめてずっと真似ばかりして生きてきた。

あの子の仕草、あの子のテストの答案、あの子の寝る時間、あの子の起きる時間。全部、真似をした。

 もし、クラスの中でいじめが起きたとしても自分は、そのクラスメイトは助けようとはしない。あの子は助けようとするけど、ぼくは出来ない、臆病者だから。

誰にも一切迷惑が掛からないようにするために、ばれない様に、ばれない様に、真似をして、真似をして、真似をして。

 

ぼくは何事にもあの子ばかりを見て、あの子になれるように努力して、生きてきた。誰よりも、努力して生きてきた。

だから、だろうか。


ぼくは、笑い方を忘れてしまっていた。

あの子の、笑顔は上手なのに。ぼくの笑顔はまるで綿の飛び出た人形だ。とても醜い。


あの子になりたくて、ぼくは一生懸命、生きてきたのに。

なりたいのに。


ごぽり。


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