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不笑  作者: 桧瀬
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 何事にも、努力してやってきた。

勉強だって、交友関係だって、誰にも一切迷惑が掛からないように人一倍気に掛けて生きてきた。

言ってしまえば、基準。自分はその基準になる様に、生きてきた。

 もし、クラスの中でいじめが起きたとしても自分は、そのクラスメイトは助けようとはしない。ましてはいじめようとも思わない。ただ、その様子を見て見ぬふりをするだけだ。

誰にも一切迷惑が掛からないようにするために、自分が標的になるのを避けるために。

 

ぼくは何事にも努力して、生きてきた。誰よりも、努力して生きてきた。

なのに、どうしてなのだろうか。


ぼくは、笑い方を忘れてしまっていた。



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