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Kill Or Die~殺す?殺さないと殺られるのみ~  作者: 桐ヶ谷 雅輝
エピソード One 戦場をかける少女
12/15

分隊戦-2

あなたの心臓(ハート)に狙い撃ち♡

色んな意味でズキューンと撃った僕は速攻で逃げる 。仲間の元まで。


ーーーーーーーーーーーーーーー



今考えるとめっちゃ恥ずかしいわぁ。なんで僕こんな事言ってるのか全く分からないよぉ。

恥ずかしすぎて顔から火が出そう///


とにかく仲間の元まで来たら状況報告。

『もう15m先まで近づいてきてるよ!』


その声に応じて皆前線に向かっていく。

僕は近くのコンテナに登って二脚を展開。すぐさまほふく姿勢を取り敵を向かえ討つ準備は完了。一応、太もものMP7も両方弾丸装填(リロード)してある。


僕はただスコープを覗き待つ。少し先は激しい銃声や発射光で埋め尽くされている。


何も考えるな。スコープに映る敵を撃てば良いだけだ。


前線が押され始め、味方が後退してくる。前方からアサルトライフルを持った奴が二人。


まず一弾目。風で少しそれて手前の奴の横腹をかする。


ボルトアクションの相棒は一弾毎にボルトを引かなければならないが、この距離なら問題ない。それに前には味方がいる。分からない方は祭りの射的銃をイメージしてくれ。


二弾目。風がやんだ隙を見逃さず、先ほどの奴の胸元に命中。衝撃で周りの肉も抉れ、文通り、風穴が開いた。


奥からさらに敵が二人来るが気にせずボルトを引き直す。


三弾目。風が功をそうし、後から来た二人を同時に貫く。


四弾目。トリガーを引いたが弾は出なかった。スモーク焚いた時に弾を無駄遣いし過ぎたか。


相棒を床に置いていき、コンテナから飛び降りながらMP7を抜く。


死んでも少し痛みがあるだけで、またマップの端の方に蘇生(リスボーン)する。

そっから走ってきてまた撃たれる。その繰り返しだ。しかしそれは敵が減らないことを意味する。


戦場で戦う兵士としては恐怖でしかない。殺してもまったく減らないのだ。まぁ本当の戦場じゃないし、ゲームだから当然だけど。

ゲームでも多少その感情はある。撃たれて痛いなら、出来る限り撃たれたくないと思うのが人の常だ。


僕もその気持ちが強い。そのおかげであまり敵の弾幕に集中出来なくて数発身体に当たっている。


恐怖を無くすんだ。弾なんて少し速いだけじゃないか。頭の芯まで冷えきると、感情が生まれなくなる。弾に集中出来る。


今なら見える。身体に当たる弾と当たらない弾の違いが。世界がゆっくりになっていくような幻覚に見まわれる。


いや、幻覚じゃないのかもしれない。

とにかく、当たる弾は身体を捻ったり跳んだりして可能な限り浅い傷にする。

当たらない弾はスルーだ。音は怖いなんて思ったら負けだ。


感情を殺せ。ここは戦場だ。

敵に突っ込みながら的確に敵を撃つ。戦場を走り抜ける死神のように。マップは艦橋なのかコンテナなどがたくさんある。故に死角が出来る。


横から殺気を感じたのか自分でも分からないが、気がついたら右を向いていた。

もうまさに撃つ瞬間だ。弾の残りは風前の灯火。敵に銃を[投げつけて]僕は後ろ腰に手を伸ばす。そこにあるのはトマホークのような投擲用小斧。


銃を投げつけられ、敵は驚いて動きが止まった。その隙に小斧を投げる。


相手も驚きから立ち直り、引き金をひききる。トマホークは奴に当たり、僕は蜂の巣になる。相討ちして僕は痛みに苦しみながら、暗黒の世界に行く。


一人キルカメラを見ながらキル数を確認。戦場に戻っていく。


最近僕はこう呼ばれる。

《勝利と死を呼ぶ女神》と。

今回ちょっと戦慄系でした^^;

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