くっくっくっ (ノ>▽<)ノ「コンクラーベ」
先ごろバチリークス・スキャンダル(ゴッドファーザー3のような話しが現実にあった!)で退位された前教皇ベネディクト16世にこの笑い方似合いますよね。( *´ー`)
あの、どこから見てもスターウォーズのシス卿そっくりな。DQ5のゲマとみがもうばかりな。史上二番目に生存中に退位されたベネディクト16世。似合うでしょう?
って事で、教皇さんが退位(通常はそのまま神の御元へ旅立たれ)次の教皇さんは115人の枢機卿さん達がシスティーナ礼拝堂に集まって、誰にするか会議というか選挙というか。選び出すわけです。
これを、根比べ。いやいや「コンクラーベ」といいます。
もちろんラテン語です。意味は"cum clavi"「鍵が付いた」
なんで鍵がついたなのかは、かの爆笑映画なぞなぞ作っている間に救急車呼べよ。な「ダ・ビンチ・コード」の続編。天使像が可愛いけど反物質爆発舐めすぎだろ、あの高度だとヴァチカンどころかエジプトとフランス半分あたりまで吹っ飛ぶぞ。な「天使と悪魔」で出てくる、枢機卿集めて鍵かける部屋から来ております。
( *´ー`)仕事選ぼうよ、トム・ハンクス。
今回のコンクラーベは二日間五回目の投票でやっとこさフランシスコ1世が選出されたそうです。
選挙の結果報告は煙突から沸き上がる煙の色で報せるのです。専用の煙突とストーブがあって、そこに選挙の投票用紙115枚を放り込んで燃やした煙です。
煙には色がつくように粉末の薬が混ぜられます。
黒煙は……まだ決まらず。
白煙は! 決定 (ノ>▽<)ノ
昔、決定したのにうっかり黒いの燃やして、係員が青くなった事もあるそうです。
ま、どんだけ厳格なカトリックでも、オチャメな失敗はあるわけで、そもそもコンクラーベの始まりからしてお茶目です。
ウィキ先生によれば。
1059年以来、枢機卿団が教皇選出の任務を担っているが、1268年クレメンス4世死去後の教皇選挙が紛糾して3年近く空位が続いたことに怒った民衆が選挙者たちを会場から出られないように閉じ込めた、という故事があり、これがコンクラーヴェの起源といわれる。現在のコンクラーヴェの原型は1274年の第2リヨン公会議での議決に基づいている。
この時はシスティーナ礼拝堂じゃなかったんですが。閉じ込めて、鍵かけて。
「とっとと決めろやごらぁ!! 決めるまでまともな飯は食わさねぇぞ!」
と、パンと水を一日一回しか差し入れずに監禁したとか。
それでも決まるまで三ヶ月かかってるんですから、すごい根比べです。
( *´ー`)b で・も。
今も食事はそう変わってないようで。
3月13日のAFP通信によれば。
『健康的だが質素な食事が提供されている―ー投票を長引かせたいと思わせるようなおいしい料理は1つもない』
んだそうです。
『コンクラーベの間、115人の枢機卿が滞在するCasa・SantaMartaでは、修道女たちが「スープ、スパゲティ、小さな肉のケバブ、ゆでた野菜の準備をしている」』
なんかすごく味気なさそうです。
挙句に。
『枢機卿の全員が、ローマのレストランの料理と比べて、ここでの食事は記憶に残らないものだと考えている』とか、『病院食のようなこの食事が、もしかしたら後継者選びのスピードを速めるかもしれない』なんてあり。最後にはカナダ人の枢機卿が『おいしいカルボナーラを作ってくれないか。というのも、コンクラーベは4日目に入ると、乾燥したパンと水が出てくるんだ』なんてジョーク飛ばすほど。
現状は間違いなく『根比べ』日本とローマ(ラテン語)の共通点がまた一つ( *´ー`)b
記憶に残らないんじゃなくて、残したくないんじゃないでしょうかね。
これほどまでに恐ろしいコンクラーベ。
高齢な枢機卿の方々、ほんとにご苦労様です。
んで。
ここんとこの百年間で行われた八回のコンクラーベで、最も長い日数がかかったのは1922年のコンクラーベです。
五日目に十四回目の投票でピオ11世が選出さたんだそうです。
次に長いのが1978年のコンクラーベで。『58歳』と若い(なんとこれで若い!)ヨハネ・パウロ2世が、三日目に八回目の投票で選ばれてます。
前回の2005年のコンクラーベでは、ベネディクト16世が二日目に四回目の投票で選出されて、今回も二日。
2005年と2013年が同じ2日……やっぱりみんな、前回の苦しさを憶えていたんじゃないでしょうか?
枢機卿って聞くと、真っ赤な法衣にとんがり帽子で飛び出してくる三人組みが、唐突にスペイン宗教裁判をおっぱじめる、『空飛ぶモンティ・パイソン』の『カーディナルズ』が浮かんでくるKです( *´ー`)
d( ^ー゜)ところで後日談。
今回のコンクラーベの実に素食なメニューに、意義を申し出た勇者がいました!
それこそが今回選ばれたフランシスコ1世猊下 (ノ>▽<)ノ
彼は鍵のかかったドアの向こうから「食事について、少々ご相談があるのですが。できればメニューを変えていただけませんか?」と仰られまして、係員が「粗食なのは決まりですので良くする事はできないのですが」と返答。だが、それに対して猊下は仰った「いいえ、あまりにも豪華なので。もっと粗末なものに、私だけで結構なのでしていただけませんか? パンと水だけでも良いのですが」係員(ノΘ⊿Θ)ノびっくり!!
実は猊下。長いヴァチカンの歴史上初めての「イエズス会」宗派出身の教皇です。
( *´ー`)豪華なカトリックの中で、清貧・貞潔の誓いを立てて、素食と断食がお家芸な「イエズス会」今まで教皇が出なかったのも判りますね。一番上がそんなに質素大好きだと、みんな贅沢できなくなりますからねぇ。
その上この方。コンクラーベが終わって、教皇就任した後に、宿泊していた修道院へ宿泊代払いに行ったとか。(しかもバスに乗って)
いやそれ、自分で自分に払ってるのと同じだから。と、みんなで説得したけど「では、これは恵まれない方々へお使いください」とお金置いていったらしいです。
どこまで律儀で頑固なんでだ新教皇。
バチリースク・スキャンダルの後に、正反対な教皇の誕生とは。暗殺されずに天に召されるまで高座にお座りいただければ、もっと世の中良くなるかも。