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妖狐と悪魔  作者: Mayumi
1/4

プロローグ

はじめまして。

違うサイトでもちょこちょこあげてた小説なのですが、如何せん書いたの大分前なんで文章が酷くて...。

こちらはそれに加筆修正を加えたものです。

設定は色々ごちゃごちゃしてますが、よろしければお読み下さい。



「ねぇねぇ、花夜かや。明日、プリとりにいかない?」




ーつまらない。




「今日の授業は摂関政治についてからですね。これは...」




ーつまらない。




「で、あいつとはどうなったの?破局?」




ーなんてつまらないのだろう。




「で、ここにXを代入しまして...」




ーもっと、




「ほらそこ!きちんと話を聞け!」




ーもっと面白く、




「あそこのクレープ、おいしいんだって。食べに行こうよ」




ーもっと愉しく、




「...というわけで、ここはing形になります」




ーそう、例えば。







ー前世の時みたいに。







『妖孤と悪魔』



現在、高校2年生。血液型B型、2月29日生まれのうお座、身長156cm、体重××Kg......。



そう、平凡な高校生だ。

唯一珍しいと言えば誕生日の日にちだけ。




ーそれが、私。




あぁ、珍しいことはもう一つある。






私には前世の記憶があることー






でもそんなの何の役にも立たない。

だってあるのは『記憶』だけ。

勿論感覚の記憶も、感情の記憶も残ってる。この身体とは違う物を掴む感覚への懐かしさもふとした瞬間に沸き上がってくる程に。だけどー







所詮、現在いまの『私』はただの人間なんだから。







ー例え、前世が九尾の妖孤だったとしても。







『では、貴女が九尾の妖孤?』

男が問う。

『それがどうした?』

つまらなそうに首を傾け、私は返事をした。

男は一瞬怯えたように足を後ろへ進めたが、

『...ふふふ。いくら九尾の妖孤だとは言え、今の私には敵うまい!私には百の妖怪がついているのだぞ!?』

思い直したのか急に強気になり、叫んだ。

またか、という思いと共に私は構わず笑いだす。

こんな奴はいくらでも見てきた。

噂でしか知らない私の恐ろしさに怯える事すらできない愚か者。

本当によく失くならないものだ。

『はっはははっ、ははっははっ!!ははははははははははははははははっ!!!』

『どうした?おかしくなったのか?』

男は強気の姿勢を崩さない。一体どこからその自信は生まれてくるのだろうか。

『お前ら雑魚が百?たったの百だと?ふははっ!そんなもの、一瞬で消し去ってくれるわあぁ!』

私はそれまで抑えていた妖気を一気に吐き出した。これでも半分どころか10分の1にさえ達していないというのに、男の顔はみるみる内に恐怖に染まっていく。

そして周囲に響き渡る悲鳴の音ー

『うわあああああああああああああああああああ!!』










「......っ!」

ハッとして体を起こす。自分が今いる場所への認識が混乱し、手を頭にやる。

「...夢、か」

だが、そう脳が認識するまでの時間は大してかからなかった。

また前世の夢か。まだ脳は現世に慣れていないのだろうか。

前世では九尾の妖孤だったこともあり、千年程生きた。だからまだ意識の深層では前世の方が本当だと勘違いしているらしいのだ。

千年と16年の差はそれ程までに大きい。


ー本当に、人間が変化に強い生き物で良かったと思う。


「何か、愉しいことないかな...」

私は頭をソファの背に預け、瞳を閉じる。そして瞼の裏に懐かしい映像を上映してみた。

前世は本当に波瀾万丈だった、と私はぼんやり思う。でも楽しかったし、愉しかった。現世で人間として生まれ育ったが故に性格は多少変わったが、残念ながらこの要素は変わっていないらしい。

「平和過ぎ...。闘いたい...」

そして変わっていないのは闘いを好む要素もだ。

「あぁ、前世の九尾の妖孤に戻りたい」

あの頃は、人間に憧れたりしたけれど。


その時ー




ーガッシャーン!




窓が割れる音がした。音は2階...私の部屋からだ。

私は、両親を亡くしてからそのままの家で一人暮らしをしている。今は1階のリビングにいた。

こんな普通でない出来事は初めてだった。...現世での話だが。



ー何か、起きた?



私は期待を込めて自分の部屋の方を見つめた。

だがすぐに思い直してその期待を打ち消す。期待は今まで嫌と言うほどした。そしてことごとく裏切られてきたのだ。

ゆっくりとソファから立ち上がる。

泥棒かもしれない、と思った。それなら武器が必要だ。

私はキッチンで包丁を調達し、自分の部屋の前に立った。

誰かの気配がする。やはり誰かが侵入してきたのは間違いないらしい。

私は唾を飲み込んだ。冷や汗が吹き出る。久しい普通でない状況に意識の深層で興奮が芽生えるのを感じた。と同時に、この身体にとっては初めてとなる異常事態に身体の細胞が戸惑いを覚える。

意識と身体の食い違いをいなしながら私は包丁を構え、勢いよくドアを開け放った。





そこには、一人の男が立っていた。

少しだらしなく着こなした黒いスーツに黒い靴。すらっとした体に端正な顔つき。髪は灰色がかっている。



泥棒ではない、と頭の何処かで直感する。だが構えた包丁は下ろさない。

「誰?」

「私は悪魔です」

控えめな笑顔で男は言った。

「はあ?」

火鵺かや様ですね。ところで、悪魔の話はご存知ですか?」

文章繋がってないし。てか私の返事をまるで無視するなんて。

「それより...!」

「願いを叶える代わりに魂を頂くというあの話ですよ。ご存知ないですか?」

話を聞く気まるでなし。むかつく。本気でむかつく。けどこういう奴はわざとだから私が何言っても意味ないのは明白だ。

はぁ、仕方ない。合わせてやるか。

「...何?魂と引き換えに3つの願いでも叶えてくれるの?」

包丁を相手に向けたまま私は首を竦めた。

「いえ、私が叶えられるのは一つだけです」

けちな悪魔、と口の中で呟くと、それが聞こえたかのように男は続けた。

「でもその代わり、貴女からは代償は頂きません」

「はあ?」

何言ってんの、こいつ。それじゃあ何のために...?

「もう頂いておりますから」

え...?

「どういう意味?」

「貴女が苦しんだ16年分の苦しみですよ。私達にはとても魅力的でしたので、既に頂きました」

勝手に何をしているのだろう。呆れて言葉が出ない。


でもー


私は包丁を下ろした。そして顔を臥せ、そっと口を歪める。



ーこれを利用しない手はない。



「...願いに制限はない?」

一応確認、と。

「勿論」

このまま苦しみ続けるより、賭けてみるか。




「じゃあお願い。私を前世の九尾の妖孤に戻して」




男はさも当たり前のように言う。

「承りました」

そして私は.........ー




...to be continuedー


如何だったでしょうか。

楽しんで頂けましたか?

これは元々短編のつもりだったのでこんな終わり方ですが、最後にあるように続きあります。というかまだまだ設定が勝手に独り歩きしててペンが追いついておりません...。

多分、そこそこの長さにはなると思いますので。


では、気に入ってもらえたらまた読みにいらして下さいね!

誤字脱字ありましたら、連絡くれると嬉しいです。

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