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詐欺師レイ、異世界を騙し尽くす  作者: やしゅまる


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第8章 英雄という幻想

これはAIが書いたものです

 ルデア王国――戦で生き、戦で栄え、戦で滅ぶ。

 誇り高き騎士たちが支配する、剣の国。そこに、突如として“謎の伝説”が囁かれ始めた。


 ──東方より来たりし、偽らざる預言者。言葉ひとつで千の軍を退け、剣なき国を救いし者なり。


「バカバカしい……そんな男、存在するわけがない」


 そう吐き捨てたのは、ルデア最強の剣士にして王の側近、エルン・バラッド。


 彼の剣は百戦無敗、王国中の男たちがその背を追い、女たちが憧れた。だが、その心にはずっと、拭えぬ孤独があった。



 一方、レイはすでにルデア近郊に入っていた。

 今回の鍵は、力ではなく「伝説」だ。


「戦士の国には、“強さの物語”が必要だ。ならば私は、その伝説を“捏造”する」


 夜の野営地、レイは密かに一冊の本を仕込んでいた。

 内容は、“神に選ばれし剣士”の失われた書。――ただし、すべてレイの創作。


「“選ばれし剣士”とは、真に力を振るうのではなく、力を捨てて人を導く者である……」


 その物語は、まるでルデアの英雄像を否定するようでいて、核心では“より高次の強さ”を讃えていた。


 次の日、レイはその本を、ルデアの修道騎士団に「古文書」として偽って預けた。

 やがて騎士たちの間でその言葉は広まり、やがてエルンの耳にも届いた。



「ふん、くだらん。こんなもの……ただの寓話だ」


 だが、その手は確かに、震えていた。


 《強さとは、戦いに勝つことではなく、人を守る理由を持つこと》

 その一文が、エルンの胸に突き刺さっていた。


 そして、彼の前に、ついに“その男”が現れる。


 「初めまして。伝説に名を刻む者、レイと申します」


 笑顔のまま、レイは彼の前に立った。

 背も小さく、剣を携えぬその姿は、まるで道化。だが、エルンは直感した。


 「この男……何かを、持っている」


 レイは言った。


 「私と試合をしましょう、剣士様。勝負は剣ではなく――“言葉”で」


 剣と剣なら勝てぬ。だが、伝説と論理なら、勝てる。


 レイの仕掛けた戦いが、静かに始まった。


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