表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/27

8話 突風

 新宿 爆破現場


 辺りの惨状は、目に余るものであった。

 8階建てのビルが燃えている。


 逃げ惑う人々、火傷を負った者、反応のない倒れた人々。


 1ブロック離れた所に一台のバイクが到着する。

ヘルメットを外したバイクの主は、赤毛のショートヘアの可愛らしい、10代であろう女性であった。

 女性は、「何これ?ヤバ」と溢すと、見た目からは、想像できない速さで走り出し、事故現場に向かった。

 

 「〝W〟聴こえる?」女性のイヤホンに電話の音がなる。

 「聴こえるよ、酷いよここ!地獄」と女性は言い放つと、徐々に到着し始めた、消防車や救急車をかわし、見晴らしのいい場所に陣取る。

「今のところ、それらしき人物は居ない、〝E〟はまだ来ない?独りじゃ不安なんですけど!帰っていい?」と不満を口にする。

「〝E〟はまだ中野です!なんとか、ヒントを見つけてください!」とイヤホンから聞こえる。

〝W〟と呼ばれる女性は、「こんな事なら、四谷になんか住むんじゃなかった!」と愚痴をこぼす。


 〝ドーン!〟

 近隣のビルにまた、爆発が起こる!

「あー!もう!」と女性は声を張り上げ、爆発のあった方へ走り出す!


 新たな事故現場の炎に照らされ上空に2機のドローンを〝W〟は見つけた。

 「敵機発見!ドローンよ!使っていい?」

暫く、イヤホンは沈黙する。

 「〝W〟攻撃を認める!くれぐれも気をつけて!

森村 楓(もりむら かえで)!」と返答がある。

「了解!行くよ!」と答えると、両腕を重ねるように天に向ける!

「ハイ!」と同時に竜巻が発生する!

突風が起こり、2機のドローンは、風に煽られコントロールを失い周りのビルに激突した。


 森村楓は、衝突した現場に向かって走りだす!

ドローンのうちの一機が衝突した場所にたどり着いたが、サイレンが近づいてくる。

「ヤバ!どうする?ドローンはやっつけたけど、逃げていい?バイクが心配!」と話す。

 「貴方が、捕まったらもともこもないわ!逃げなさい〝W〟!」とイヤホンの声はMである。

「わかった、じゃあ〝W〟逃げます!」と答えて、

空から、降ってきた、ドローンの残骸の一部を回収し、停めてあるバイクに向かう!

「あれ?これって」と呟く。

「何かあった〝W〟?」とMは聞く。

「ううん‥多分気のせい‥」そう答えると自分のバイクに辿り着き、〝突風〟の如くバイクを発車させた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ