日常からの非日常
『うぅ…疲れた…』
『入学式ってこんなに疲れるっけ…?』
とぼとぼ帰り道を歩きながら溢す
いつの間にか自宅が目の前にあった。
『ただいま〜…』
「あら!おかえり~!入学おめでとう!今日は美桜の好きなハンバーグよ!」
『ありがとうお母さん…』
なぜこんな明るい母から私が生まれたのだろう…
「早く食べるわよー!」
『はーい』
『いただきます。』
胸の間に手を合わせたら箸を取る
手を洗ったらハンバーグを食べる。やっぱり美味しい。
あっという間に食べてしまった。
『ご馳走様でした。』
お母さんは食器を片付けている。手伝おうとしても「危ないから!」と言われ手伝わせてくれない。
もう私は今日から高校生だ。過保護だと流石に思う。
『…じゃあ私は部屋に行っとくね。』
「はーい!」
階段を登るとすぐそこに私の部屋がある。 ガチャ
『ベッドさいこー…』
ベッドが睡魔を誘い
瞼が落ちてきた時。私の部屋の床に魔法陣らしきものが描かれていった。
『なに…これ…!?』
部屋から出ようとドアに手を伸ばしたが…魔法陣が光出し、視界が奪われた。
『うわッ!眩しッ!』
目を開けた時には、私は知らない草原にいた。
『ぇ、?』