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昼を回って

 多くの人々で賑わう中、目の前に出された果実水を、私は一気に飲み干した。礼儀作法をかなぐり捨てて、本能の赴くままにそれはもう一息に。

 冷たい水が喉を滑り落ち、疲弊しきった体にわずかに活力が蘇る。飲み干した勢いのまま、空になったグラスをテーブルにたん、と置けば、私の口から思わずぷはぁと音が出た。

 けれど、私の飲みっぷりを微笑ましく見つめる人はいても、令嬢にあるまじき態度に眉を顰める人は、一人もいない。そこに集う人々の多くは、空高く昇った太陽に空腹を刺激された胃を鎮める為に、それぞれのテーブルに出された食事に夢中なのだ。一人の少女が多少の物音を立てた程度、注目するほどのことではない。


「もう一杯、いるか?」


 レナートに問われるまでもなくずいとグラスを差し出して、私は再びグラスに満たされた果実水をその喉に一気に流し込んだ。そうして、ようやく人心地つく。

 ここは、飲食店の連なる通りに構えられた店の一つ。大衆的なものよりは小洒落た雰囲気の、比較的女性に人気がありそうな店の中だ。

 私達はジェニスの店を出たあと、アレックスの先導で同じ通りにある靴屋と帽子屋を続けざまに巡り、昼を迎えたこの時刻、ようやく昼食と休憩を兼ねてこの店へとやって来た。それぞれの店でジェニスの店と同程度にアレクシアに振り回された私は、空腹を訴えて鳴く腹の虫を恥ずかしがる元気すら失せた状態で何とか席に着き――今に至る。


 ちなみに、アレクシアは少し寄るところがあるとのことで、現在、通されたテーブルに着いているのは私とレナートの二人だけ。

 今度は音を立てないようにグラスをテーブルへと置けば、頬杖をついてこちらを見つめるレナートと目が合う。その顔は、私のことを面白がっているようにも褒めているようにも見えたけれど、ひとまず私は思い切り睨み付けることでレナートへの不満を表すことにした。


「……レナートさんの嘘つき」

「嘘つき? そいつは心外だな」

「アレックスさんの暴走を止める為に、一緒にいるんじゃなかったんですか」

「勿論、そのつもりでいたさ」


 悪びれもせず言ってのけるレナートにいよいよ腹が立って、あまりに子供じみていると理解していながらも、私はレナートの脛を思い切り蹴りつけてしまわないではいられなかった。

 勢い任せにレナートに向かって足を突き出せば、爪先が固いものに当たる確かな手応えと共に、レナートの顔が歪む。


「おいっ」


 レナートが痛そうにするのを見て、私はいい気味だとぷいと視線を逸らした。買い物の最中、一度だってアレクシアの暴走を止める為に動かなかった罰だ。私の苦労を思い知ればいい。

 ――そう。レナートは、自分からアレクシアの暴走を止める為にいると言いながら、三軒の店共に、一度だってアレクシアのやることに口を挟むことなく、ただ傍観を決め込んでいたのだ。女性の買い物に男が口を出すとろくなことにならない、とばかりに。

 お陰で、靴屋でも帽子屋でも、どちらもジェニスの店で買った服に合うものを選ぶだけだからと楽観視していた私が一人で奮闘する羽目になり、とてつもない疲労感に襲われることになったのだ。


「レナートさんなんか、知りません」


 楽観視が間違いだったと私が悟ったのは、靴屋の対応を見てからのこと。

 エリューガルと言う国全体で見れば、元近衛騎士団長と言うことで有名なアレクシアだけれど、王都ではそれに加えて、この王都で最も有名な商会の長の妻としても有名なようで、彼女が店の扉を潜った途端、店主が飛んで来たのだ。それはもう飛び切りの笑顔と揉み手で。他の客そっちのけで。

 店側がそんな対応をするものだから、アレクシアも堂々と、悪びれもせず店を巻き込んだ。


 かくして、私の気楽な気持ちはアレクシアの暴走によって粉微塵に砕かれ、彼方に吹き飛ばされてしまった。洋服店での異様なほどの盛り上がりは、知人のジェニスがいた為だと言う私の考えも一緒に。見事に。完璧に。徹底的に。

 靴屋でも帽子屋でも、アレクシアは、まずは目に付いたものをあれもこれもと片っ端から私に試着させ、似合うと見るや買い上げようと脇に商品を積み上げた。そうかと思えば、私好みの色とデザインで作ってもらおうと言い出し、店主にデザイン集を持って来させ、私に選ばせ始める。

 けれど、これまで精々人前に出た時に不快感を与えない最低限の格好さえできればいいと言う考えで、お洒落に興味を抱くことのない人生を送ってきた回数が圧倒的多数の私には、デザインの良し悪しも流行も分かるわけがなく。これではまずいと、貴族令嬢人生の流行を必死に記憶の底から掘り起こしてみたものの、時代は同じでも国が違えば必然的に流行も違うわけで、私の記憶はさっぱり役に立たなかった。

 では、私の好みに合ったものを選べばと思ったけれど、こちらはこちらで実用重視、無駄にごてごてとしていなければ取り敢えず何でもいいや、と言う考えなものだから、どうしても面白みのない簡素なデザインのものにしかならず。

 もっとも、これはジェニスの店でも同じことが起こったので、アレクシアとしては想定内だっただろう。


 そんなわけで、お洒落とは無縁な私を見かねた店主とアレクシアは、これ幸いにと、自分達の欲を私のデザイン選びに利用した。

 お陰で、こちらのデザインは、あちらのデザインはと親切に説明すると見せかけて高額なものへと誘導する店主と、ここがどうの、そこは形がと難癖を付けて自分好みのデザインで作らせたいアレクシアに左右を挟まれた私は、何度デザイン集を叩き付けたいと思ったか知れない。

 それでもまだ、様々な図案を目にすることができて楽しく思えることもあったから、実行に移すまでには至らなかった。それに、いつかはレナートだって見かねてアレクシアを止めてくれるだろうとの期待もあったのだ。どちらの店でも、アレクシアは間違いなく暴走していたのだから。


 それなのに、である。

 一向に手助けをする様子を見せないどころか、私が耐えかねて視線を寄越してもただにこりと笑って、頑張れと他人事のように応援するだけだったのだ、レナートは。その度に話が違うとレナートに対して声を上げようとしたけれど、私が余所見をしていると気付いたアレクシアに声を掛けられて、精々睨み付けるくらいしかレナートに対して不満を表す術がなかった。

 結局、アレクシアと店主の猛攻に困り果てた私は、いずれの店でも両者を最も満足させつつ私の希望を通す方法として、洋服店と同じ方法を取った。

 つまり、靴屋では揃いのブーツを、帽子屋では色違いでデザインが揃いのものを、それぞれ作ってもらうことにしたのだ。勿論、デザインは少々凝ったものにして。

 そうしてアレクシアと店主を喜びで満たして気を逸らせ、私は各店での購入数を最低限に絞り込ませることに、何とか成功した。

 もっとも、アレクシアの暴走を食い止める為とは言え、無駄に注文品をお願いしてしまったので、出費額だけを見れば成功とは言い難いのだけれど。


 それもこれも、レナートが全くの役立たずだった所為だ。彼が少しくらい私に加勢してくれていれば、もっと手際よくアレクシアを丸め込め、店主にも必要以上に絡まれずに買い物ができたかもしれないのに。少しどころか、全く何もしてくれないとは思わなかった。

 何より腹立たしいのは、こんなにも私が疲れ果てているのに、レナートは購入した商品を抱えて馬車に積み込んだだけと言う点だ。それも、大した重さのない物ばかりなものだから、普段から体を鍛えているレナートにはさしたる労働にもなっておらず、けろっとしているのが本当に、本当に腹立たしい。

 これはもう一発くらい、脛に蹴りを入れても許されそうな気がする。

 ちなみに、午前中だけで馬車に一杯になってしまった荷物の数々は、一旦屋敷へと送り届けられた。清々しいほどの笑顔のアレクシアと、我関せずと涼しい顔をするレナート、そして、たった三軒を巡っただけなのに疲労でぐったりしてしまった私を、賑やかな通りに置き去りにして。


「そう言うなよ。ミリアム一人でも、なんとかアレックスをあしらえたじゃないか。最初であれだけできれば上出来だろう。一月、アレックスのことを話して聞かせた成果が早速出て嬉しく思うよ、俺は」

「な……っ」


 つまり、レナートはわざと何もしなかったと言うのか。私がアレクシア相手にどう対処するのか、どこまで対処できるのかを確かめる為に。


「謀りましたね、レナートさん!」

「そいつは人聞きが悪いな。実地訓練のようなものだろう? 習うより慣れよ、と言う言葉もある。三軒回ってみて、ミリアムも少しはアレックスの扱い方が分かったんじゃないか?」

「何てこと……っ」


 顔こそ似ていても、面倒見がよくいつだって優しいレナートと、常に我が道を突き進む豪快なアレクシアとでは、その性格は随分と違う――そう思っていたのは、どうやら私の誤りだったらしい。

 レナートは、間違いなくアレクシアの子だ。

 今の私には、修練場で兵士と騎士を相手に大立ち回りを演じたアレクシアと、王都巡り初日に私にアレクシアの手綱を問答無用で握らせたレナートが、見事に重なって見えた。

 この親子は、無茶が過ぎる。

 悪びれないどころか満足気な表情を見せるレナートに対して絶句する私の前に、その時、午前中の労を労うかのように注文した料理が運ばれてきた。


 茹でたじゃがいもに溶かしたチーズをたっぷりとかけた熱々の一皿、瑞々しい野菜のサラダに、数種類の豆の入ったスープ。それに、トマトで煮込んだ牛肉と根菜に、付け合わせには焼きたてのパン。レナートの方にも彼が注文した料理が次々と並び、途端にテーブルの上が様々な色彩に彩られて賑やかになる。

 湯気を立て、空腹を更に刺激する香りを放つ料理の数々を前に、私はレナートに文句を言い続けることを一旦諦め、アレクシアを待たずに、まずは胃を満たすことを優先させることにした。

 そうして美味しい食事を黙々と口に運んでいれば、用事を済ませたアレクシアが姿を見せる。


「お先にいただいています」

「ああ。買い物に予定より時間がかかってしまって、空腹だったろう。気にせず、たくさんお食べ」


 労うように私の肩を撫でたアレクシアは、席に着くや否や給仕係を捕まえて矢継ぎ早に注文を始めた。通い慣れた店なのか実に手慣れた様子で、彼女の目線はメニューも殆ど見ていない。

 その様子に視線だけでレナートに問いかければ、ここはアレクシアの気に入りの店なのだと答えが返って来た。ジェニスを含めて、アレクシアと親しい付き合いのある者達と、よくこの店で昼食を楽しんでいるのだと。


「レナートから聞いたが、ミリアムも甘いものが好きなんだろう? この店の林檎ケーキは絶品でね。今頼んでおいたから、好きなだけお食べよ」

「あ、それならさっき……」


 私がメニューを見ていた時に、レナートが今と似たような説明と共に注文してくれたことを思い出す。けれど、視線を向けたレナートは小さく肩を竦めただけだった。


「気にするな」


 いくつ食べてもいいし、食べきれなくても心配いらない――そんな言葉が込められた簡潔な一言は、私の遠慮を簡単に吹き飛ばした。だから、私は恥じらいつつも素直にアレクシアに感謝を伝え、林檎ケーキへの期待に胸を膨らませる。同時に、レナートから甘いものが好きだと思われていたことに不思議な感覚を抱いた。

 言われてみれば、これまで食べたことのない菓子が出されることも多々あったお茶の時間は、私にとってはいつだって楽しみだった。褒美分がレナートに食べられることを悔しいと思ったことも、数知れない。ただ私にとっては、レナートと過ごす時間であること、遠慮癖の改善に努めることも、菓子を楽しみにするのと同じかそれ以上に大事なことだった為、殊更自分が甘いもの好きである意識はなかったのだ。

 そして、アレクシアの言った「ミリアム()」と言う何気ない一言。そこには当然、「母と同じで」と言う言葉が込められている。


 甘いもの好きだった母。その母と同じで、甘いものが好きだと自覚した私。

 私は母とはたった六年……いや、引き離されていた年月を思えば、三年しか共に生きられなかったけれど、その短い間でも、私の中に母の生きた証のようなものが根付いていることに、温かな喜びが込み上げる。

 そんなことを考えながら料理を食べ進める内に、アレクシアの分の料理も運ばれてきたテーブルは更に賑やかさを増し、話にも花が咲く。


「そう言えば、アレックスさんはどちらに寄って来られたのですか?」

「この通りの先にある兵団の詰所に、ちょいとね」


 全く何と言うこともなく答えられて、一瞬、私は聞き逃しそうになった。けれど、すぐに我に返って、浮かれていた気分がたちまち戒められる。

 このアレックスが、兵団に用ができるなんて。

 まさか、私の気付かないところで、何か懸念するようなことでもあったのだろうか。例えば、怪しげな人物を目撃した、とか。

 考え始めると、たちまち不安が一気に胸の内に広がっていく。

 つい忘れてしまいそうになるけれど、エイナーの誘拐に巻き込まれた私には、危険が付き纏っているのだ。今日は、レナートにアレクシアと言う最強の護衛が付いているので何の心配もいらないものの、この先はそうもいかない。

 結局、王城滞在中には剣を習うことができなかったことが、今になって私の中に後悔となって押し寄せる。

 けれど、そんな私の不安を吹き飛ばすように、レナートが頭痛を堪えるような顔をアレクシアへと向けていた。


「あんたの『ちょっと』は、多大な迷惑なんだが。いい加減学習しろよ」

「本部に戻るって兵士に、手紙を頼んだだけだろう」

「わざわざ交代の時間を見計らって頼みに行った癖に、よく言う」

「お前はいちいち細かいねぇ。別にいいだろう、ついでなんだ。向こうだって快く引き受けてくれたし、誰に迷惑をかけたわけでもないじゃないか」


 私を挟んで互いを軽く睨み合いながらの親子の会話を耳にして、私は小さく首を傾げた。

 一拍置いて、まずは、どうやら自分の抱いた不安は杞憂であるらしいことを理解して、安堵する。次いで、察した。きっとアレクシアは、無理を承知で本部宛の手紙を依頼したのだ、と。

 詰所にいた兵士は、突然現れたアレクシアを相手に断るなんて、できなかったことだろう。もしもその兵士が先日の合同訓練に参加していたとしたら、尚更。アレクシアは快く引き受けてくれた、なんて言うけれど、恐らく兵士の側は、一つ返事で引き受けざるを得なかっただけだ。

 その時の兵士の心情を思えば、同情すら湧いてくる。

 それにしても、兵団本部宛の手紙とは。そんな大事な手紙なら、屋敷から直接送ればよかったのに。

 私のそんな疑問は、顔に出ていたのだろう。アレクシアがにこりと笑う。


「ジェニスに渡したものと同じだよ。ハラルドとオーレンも呼ぼうと思ってね」


 本部に寄って直接手渡すつもりだったのが、時間がなくなりそうだった為に詰所の兵士に依頼をすることにしたのだと話すアレクシアに、私は目を瞬かせた。


「お茶会に、ですか?」

「ああ。ミリアムが世話になったんだろう? だったら、保護者としてはお礼をしないわけにいかないじゃないか」

「まぁ!」


 では、昨日アレクシアが言っていた「すぐ皆に会わせてやる」と言うのは、この茶会のことを指していたのか。アレクシアの心遣いに感謝しつつ、皆とまたひととき一緒に過ごせることを思って、私の顔が自然に綻んだ。

 ところが、私のそんな期待は、すぐに戸惑いに取って代わることになる。


「そうだ、ミリアム。お前は熊と鹿、どちらが好きだい?」


 脈絡のないアレクシアからの突然の質問に、私はきょとんとした。そうして、質問の意図が分からないなりに、それぞれの動物の姿を思い浮かべてみる。

 熊と鹿。

 子供であれば小熊も小鹿もどちらも愛らしくて好きだけれど、成獣となれば、熊に対しては恐怖の方が勝るだろうか。鹿は立派な角を付けた牡鹿は雄々しくて格好よく、好きと言えば好きな方だと言えるかもしれない。


「鹿……でしょうか」

「そうかい、鹿が好きかい。じゃあ、茶会の前に二頭ほど狩っておくとしようかねぇ」

「――ん?」


 楽しみにしておいで、と私に言う割に、アレクシアの方が実に楽しげにする様子に、私は思わず自分の耳を疑った。

 私としては、好きな動物はどちらかと聞かれて答えたつもりだったのだけれど、それが何故、狩りの話に繋がるのだろうか。


(まさか、お茶会で? 鹿を振る舞う……?)


 聞き違いかと思ってレナートを見やれば、レナートは私の戸惑いを正確に理解してくれているようで、呆れと諦念を滲ませた顔で頷きを返して来た。

 レナートの反応を見るに、どうやらアレクシアの茶会は私の考える茶会とは別物である、と言うことなのだろう。それでも、ジェニスの店でその茶会用のドレスを注文していたし、大きく外れることはないと思いたい。

 思いたいけれど……規格外のアレクシアのやることに、果たして私の常識が通用するのかどうか。いや、通用しないのだろう、きっと。


「お茶会、なんですよね?」

「……一応は」


 確認するようにレナートに問えば、レナートからは不安しかない答えが返ってきて、思わず私の顔が引き攣る。

 一応茶会とは、これ如何に。


「心配いらない。ミリアムにとっては安全な茶会だ」

「安全……」


 付け加えるようにレナートが言うけれど、どこをどうしたら、茶会の説明に安全なんて言葉が使われるのか。それはもう、私の想像する普通の茶会ではないし、安全でもないと言っているも同然だ。

 一体全体、どんな茶会が開催されることになると言うのか。

 早くも私の脳内では合同訓練に乱入したアレクシアの姿が駆け巡り、不安が期待を上回り始める。


(まさかそんな、アレックスさんが暴れるなんてこと、茶会であるわけが……)


 ちらりと窺ったアレクシアは、私のそんな不安に気付く様子もなく食事を美味しそうに食べている。そこからは、茶会で暴れそうな雰囲気は感じられない。もっとも、合同訓練で暴れたことも嘘のようではあったけれど。

 そんなアレクシアの様子に、私は湧いた不安をひとまずテレシア達にまた会える喜びへと切り替えて、食事を再開させることにした。

 そうして、絶品と言う言葉に違わぬ林檎ケーキの美味しさに頬を蕩かせ、満足行くまで食事を堪能した私は、アレクシアとレナートに連れられて再び午後の買い物へと赴くことになったのだった。


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