愚者の王国 ~社交ダンスが始まる前に~
「この場にて正式に宣誓しよう! 第一王子ペンテ・ランケオラータは、アンジア・ハイドロ侯爵令嬢との婚約を破棄して、あらためてミラー・ダスティ男爵令嬢と結ばれるものとする!」
常軌を逸した宣誓がなされた――
ただし、婚約を破棄するとして指差された先に、肝心のアンジア侯爵令嬢はいなかった。そこにいたのは、カンパヌラ・パンクタータ。王国騎士団長の長男である。
いわば、ペンテ王子は男に向かって婚約破棄の宣誓をしたのだ。
もっとも、ペンテ王子は気にもとめずに、カンパヌラをじろりと睨みつけた。
一方で、当のカンパヌラはというと、不遜にも仁王立ちしたまま、「はあ」とため息をついてみせる。
「ダメですね、王子。まず、目つきがなっていません。全く怖くはないです」
「何だと?」
「次に、婚約を破棄、と言ったあたりで声が若干上ずったでしょう?」
「うむ……やはり、緊張してしまったからな」
「今、緊張しているようでは、本番ではまともな婚約破棄などできませんよ」
「くっ……」
「それと、指差しの角度も、もう少し変えましょう」
カンパヌラはそう言うと、ペンテ王子に近寄って、人差し指の角度、背の反り具合から体の向き、はたまた衣服の些細な乱れなどまで細かくチェックしていった。さながら武術の型を丁寧に教える師範のようである。
「ペンテ王子。このポージングを今日中に百回は反復して、本番までに完璧にできるようにしておいてください」
「なかなかに辛い体勢だな」
「それと幾つか体幹トレーニングもこなして、しなやかな指差しができるようにしましょう」
「体幹は……やはり、やらねばダメか?」
「当然です。婚約破棄のしなやかさが変わります」
「うーむ……仕方あるまい。では、頼むぞ、カンパヌラよ」
「はっ! この一身を賭してでも、必ずや王子の体幹を鍛えてみせます!」
カンパヌラはそこでやっと恭しく跪いてみせた。
ペンテ王子は何となく、婚約破棄よりも体幹を鍛えることの方が中心になっているような気もしてきたが、あえて言わないことにした。カンパヌラの忠誠は幼い頃から知っているからだ。
さて、言うまでもなく、ここはパーティー会場(予定地)である。
数日後には、最高学府の文化祭閉会式に伴って、社交ダンスが開かれる場所だ。
そのため、今は誰もいない。いや、正確には王子たちしかいない。その王子たちはというと、当日にアンジア侯爵令嬢にしなやかな婚約破棄を叩きつけるためにこっそりと予行演習をしているといったわけだ。
「それでは、行きましょうか。ペンテ王子?」
すると、ペンテ王子の左腕にしなだれかかる者がいた。
愛人のミラー男爵令嬢――といきたいところだが、さすがに本人ではない。
というのも、ミラーは淑女なので、婚前に男性たちと一緒に一人きりでいることなど許されないからだ。
そんなわけで、しなだれてきたのは、教皇の息子クロクス・ヘルプストである。
本来なら、極めて敬虔で、虫も殺せないような無垢なクロクスだが、幼馴染のペンテ王子の頼みとあって、ミラー令嬢役を買って出てくれた。
もっとも、このクロクス――女装しなくとも、やけに美しいから困る。
日頃の敬虔さとは打って変わって、こういうふうに明るく振舞うと、まさに傾国の美少年といってもいいほどだ。
「その……すまないのだが、クロクス?」
「何ですか、ペンテ王子?」
「もう少しだけ……離れていただけないか?」
おかげで、なぜか女性に接するように丁寧語で話してしまうペンテ王子である。
とはいえ、クロクスは「くすっ」と可憐な笑みを浮かべて、無邪気にしなまで作ってみせる。
「ダメですよ。ぼくは愛人なのですから、このぐらい見せつけるように歩いていかなくちゃ」
ペンテ王子は「ふう」と天を仰いで観念すると、よろめきつつも一緒に会場中央まで行って、そこでもう一度、ビシっと指差しを決めた。すでにカンパヌラが近くの×印のところで、アンジア侯爵令嬢役として、いかにも毅然と立ち尽くしている。
「この愛するミラー男爵令嬢を――」
「んっ」
「貴様は散々、苛め抜いてくれたらしいな。まさに俺の愛を――」
「ひ、やあ」
「軽んじる行為といえる……というか、いったいどうしたのだ、クロクスよ?」
すぐそばからクロクスの甘ったるい吐息と、つやのある嬌声まで聞こえてきたものだから、さすがにペンテ王子も台詞を途中で止めてしまった。
「申し訳ありません。何だか、愛という言葉を聞くと、つい……」
「うむ? つい、どうしたのだ?」
「そのう、つい気持ちが引かれて、主よりも……王子に愛されるのもいいかなあって」
そう言って、上目遣いをしてくるクロクスに、ふいにペンテ王子は「うっ」と眩暈を覚えてしまった。最早、これは人類破壊決戦美少年ではあるまいか……
「おい、大丈夫か? ペンテ王子?」
すぐにカンパヌラが肩を貸してくれる。
武骨な男が近くにいてくれることが、まさかこれほど安心できるとは……
「やはり体幹が足りていないのではないか?」
いや、訂正しよう。やはりこいつではダメだ。容赦がない上に筋肉のことしか考えていない……
ペンテ王子は「はあ」とため息をついた。
どうにも友人の選び方を誤ったかなと、額に片手をやってしまう。
「いかんいかん」
ペンテ王子は両手で頬を、ぱん、ぱん、と叩いた。
こんなことでは、しなやかな婚約破棄など、夢のまた夢でしかない。
「何にせよ、しばらくしたら、禊でもしなくてはいけないな……」
ペンテ王子はそう呟いて、この練習が終わったら邪念を払うために教会にこもり、断食の上に神にひたすら祈りをささげて過ごそうと決めた。もっとも、体幹トレーニングをしないとカンパヌラが怒るから、体幹しながら神に祈るという、かなり前衛的な禊になるだろうが致し方あるまい……
何はともあれ、こうして、その日――
ペンテ王子はややため息混じりではあったものの、カンパヌラやクロクスと共に演習を重ねたことで、しなやかな婚約破棄のやり方を何とか身につけたのだった。
★
「この場にて正式に宣誓しよう! 第一王子ペンテ・ランケオラータは、アンジア・ハイドロ侯爵令嬢との婚約を破棄して、あらためてミラー・ダスティ男爵令嬢と結ばれるものとする!」
ついに当日、パーティー会場で、常軌を逸した宣誓がなされた――
同時に、ペンテ王子はいわゆるヨガのダンサーのポーズを取った。
片足立ちで、上半身を前に倒した上に、片手を真っ直ぐにアンジア侯爵令嬢に向けてしっかりと指差している。下半身がほどよく引き締められた、極めてしなやかな指差し方だ。
これには遠くから見ていたカンパヌラもついうっとりとしてしまった。
二人三脚で体幹を鍛えた成果がよく出ていたからだ。
そんな無駄なしなやかさがあったせいか、まさに指差されたアンジア侯爵令嬢は、ギョっと、二、三歩退いてしまった。あるいは、ダンサーのポーズを見て、王子の常識を疑っただけかもしれない……
それはともかく、ペンテ王子は姿勢を戻すと、ミラー男爵令嬢が左腕にしなだれかかってくるのを待った。だが、ミラーは一向に近寄ってこない。これまたダンサーのポーズでドン引きしてしまったのだ……
もっとも、そこはさすがに計算高い男爵令嬢――
数瞬で「はっ」と我に返って、今見たものを記憶から消去した。
そして、ここぞとばかりにミラーはペンテ王子に甘えて抱きついた。
もし、これがほんの数日前なら、ペンテ王子もドギマギして平然ではいられなかっただろう。
しかし、ペンテ王子はクロクスの魅力を乗り越えてきた。
おかげで不感症になってしまったわけだが、そんな成果もあって、いかにも傲岸不遜な王子といったふうに、堂々と会場の中央までやってくることができた。
これには遠くから見ていたクロクスも両拳をギュっと強く固めてみせた。
二人三脚でセクシャリティを超越した成果がよく出ていたからだ。
そんな即身仏にも似た雰囲気があったせいか、またもやアンジア侯爵令嬢は、うわっと、さらに二、三歩退いてしまった。あるいは、どこかげっそりしたペンテ王子の顔つきを見て、かえってその心身の状態に驚いたのかもしれない……
何にせよ、アンジア令嬢のすぐそばまで来た以上、ペンテ王子は弾劾を始めようとした。
ペンテ王子は再度、ヨガのダンサーのポーズを取って、ビシっとアンジア令嬢に向けて指差すと、予定していた台詞を吐き連ねる。
「この愛するミラー男爵令嬢を貴様は散々、苛め抜いてくれたらしいな。俺の愛を軽んじる行為といえる。そんな貴様とは当然のことながら共に――」
が。
「申し訳ありませんでした、ペンテ王子! たしかに私、アンジアが全て悪いのです!」
アンジアはそう言って、ヨガのワイルドシングのポーズを取ってみせた。
腰を高く上げた土下座に似た体制にいったんなってから、次いで姿勢を反転させて仰向けになったのだ。その片手はしっかりと、許しを懇願するかのように王子に向けられていた。
「…………」
「…………」
二人はつい無言になった。
同様に、しばらくの間、パーティー会場にも沈黙が下りた。
そもそも、ペンテ王子はアドリブが大の苦手だった。
だからこそ、何度もカンパヌラやクロクスと予行演習を重ねてきたのだ。
まさかアンジアがこんな可笑しなポージングをしてくるとは思ってもいなかった。いったい、何を考えているのやらと、見事に自分のやっていることを棚上げしたペンテ王子である。
何はともあれ、こうして、この日――
ペンテ王子はしなやかな婚約破棄を叩きつけるはずが、さらにしなやかな謝罪がなされたことによって、これ以上の弾劾ができなくなってしまったわけだ。
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「この場にて正式に宣誓しよう! 第一王子ペンテ・ランケオラータは、アンジア・ハイドロ侯爵令嬢との婚約を破棄して、あらためてミラー・ダスティ男爵令嬢と結ばれるものとする!」
文化祭の閉会式で、社交ダンスが始まる前に――
パーティー会場では、ペンテ王子による宣誓がついに行われてしまった。
アンジア侯爵令嬢は、「ふう」と、小さく息をついた。
気合を入れるためだ。
そもそも、本番はこれからなのだ。
今後の流れについて、アンジアはしっかりと把握していた――
ペンテ王子は婚約破棄したつもりが、最終的には逆に「ざまあ」されるといった展開になる。王子の友人であるはずのカンパヌラも、クロクスも、実はその一助となる出番を今か今かと心待ちにしている。いわば、これを機にして、皆がペンテ王子を陥れようとしている状況なのだ……
だが、アンジアはむしろ、そんな「ざまあ」を何としても阻止したかった。
というのも、アンジアは本気でペンテ王子に惚れていたからだ。
アンジア・ハイドロ――別名、鉄仮面侯爵令嬢。
その表情が一ミリも動かないことから最高学府で定着した呼び名だ。
しかも、令嬢なのに、その武術はカンパヌラを上回るらしい。
そのことは完璧にワイルドシングのポーズをしてみせたことからもよく分かる。
さらに、その美しさは、異性ではあるが、クロクスに勝るとも劣らない。
幼い頃に教会に行った際に、主教から天使が舞い降りたと勘違いされたほどでもある。
そんな強くて美しい鉄仮面ことアンジアにとって、唯一、感情を露わにできた相手がペンテ王子だった。小さな頃の思い出は、今でも宝物のように胸の中にしまって大切にしている。
だからこそ、あまり言葉巧みに説得することができないアンジアは、周囲に唆されていかにも可笑しなポーズを取ってしまったペンテ王子に合わせて、ここであえてワイルドシングのポーズに出たのだ――
「つ、つまり……アンジア侯爵令嬢よ。貴様は、ほ、本当に、何もかも認めるというのか?」
ペンテ王子は長い沈黙を破って、ついに質問を発した。
もとの台本からは完全に逸れてしまったので、さすがにアドリブだと口ぶりがたどたどしい。
「はい。全て、私の責任です」
「よいのか? このままだと……えーと、その、つまるところ、大変なことになっちゃうんだぞ?」
「そもそも、王子に指差されて非難された時点でそうなっております」
「そ、それもそうだな。うむ。じゃあ、これからどうしようか?」
本当にどうするんだ、と会場からは呻り声が方々で上がった。
最早、散々繰り返してきたはずの予行演習からは大幅に違うシナリオになってきている。どうやってペンテ王子を陥れる段にいくのかと、皆が頭を抱えていた。
実際に、ペンテ王子もさっきから目が泳いでいるし、ミラー男爵令嬢もまさかの展開にまた固まってしまった。結局、当のアンジアだけが、いつもの鉄仮面で、他の誰よりも肝が据わっていたわけだ。
「ペンテ王子。可能ならば、全てをお赦しください」
「貴様の行った、虐めも、何もかも、その罪をなかったことにしろというのか?」
虐めも何もしていないが、アンジアはこくりと肯いた。
そもそも、罪というならば、愛されずとも、愛してしまった時点で罪なのだ。
もし、その贖罪を一人きりで背負わねばならないということなら――
アンジアはせめて、この片思いにずっと寄り添い続けて生きていこうと固く決心した。たとえ今は誹りを受けようとも、ペンテ王子を守りたい。その一心だった。
「ならば、アンジアよ。一つだけ……聞いていいだろうか?」
「はい、何でしょうか。ペンテ王子?」
「なぜ、このようなことをした?」
「申し訳ありません。実は……分かりかねます。そもそも、私は……なぜ虐めたのでしょうね? おそらく、気の紛れとか、そういったところだったのかと……」
「そんなことを聞きたいわけではない。アンジアが清廉な人だということも。誰かを傷つけるはずがないことも。小さな頃に出会ったときから、王国の誰よりもアンジアのことをよく知っているつもりだ」
意外な言葉で、アンジアの鉄仮面に、わずかにひびが入った。
こんな不愛想な人間をペンテ王子がまだ気にかけてくれていたとは……
「だから、本当に知りたいのは、アンジアは、急に、なぜ――台本を変えたのか、ということの方だ」
アンジアは再度、「ふう」と小さく息をしてから、ちらりと周囲を見渡した。
アンジアによる唐突なアドリブのせいで出番を失くした人がたくさんいるはずだ。カンパヌラも、クロクスも、ミラーでさえも、どことなく寂しげだ。そのことを思うと、アンジアの胸にわずかに痛みが走った。
だからこそ、アンジアは今、ここで、全員にはっきりと聞こえるように言わねばならなかった。
「この《愚者の王国》という名の演劇を終わらせたかったからです!」
すると、会場はさらにしんと静けさを増した。
カンパヌラは眉をひそめた。
クロクスはやや首を傾げ、ミラー令嬢はただ愕然としていた。
一方で、アドリブに弱いはずのペンテ王子は、ついに覚悟を決めたのか、いかにも将来国を背負って立つ者の如く、流れるように言った――
「終わらせるも何も、所詮、これはたかが演劇だ。文化祭の最後に、余興で行われる程度のお遊戯に過ぎない」
ペンテ王子はそこでいったん言葉を切ると、アンジアをまじまじと見つめた。
「遥か昔、社交パーティーで婚約破棄を告げたことで、破滅に向かった王子の愚かさを主題として、それを決して繰り返すまいと行われている――《愚者の王国》という名の戒めの舞台。あと数分も演じれば、私が無能と蔑まれて、皆に見放されて、ただの悲劇として、後腐れなく無事に終演したのだ。だのに、なぜ、シナリオを変えてしまった? なぜ、全ての責を負おうとした?」
そんなペンテ王子による真摯な問いかけに対して――
アンジアはむしろ、今こそ叫びたかった。
あるいは、鉄仮面など剥ぎ捨てて、声を張り上げたかった。
ペンテ王子が好きだから、と。
たとえ演技であっても、好きな人が傷つく姿を見たくなかったとも。
だが、鉄仮面はひびが入ったぐらいではそう簡単に割れなかった。
その代わりに、そこから涙が、ぽろ、ぽろ、と落ちてきた。冷たさだけが幾つも頬を伝っていく。
なぜ想いを伝えることはこうも難しいのか――
人生でたった一つのわがままの赦しも乞わねばいけないというのに――
アンジアは上手く伝えられないもどかしさに身を焦がして、その場でただ俯くことしかできなかった。
すると、アンジアの頬を拭ってくれる温かさをふいに感じた。
いつの間にか、ペンテ王子がアンジアのすぐそばで跪いていたのだ。
「演劇などもう終いだ。もとより、私は君だけと決めていた」
「……え?」
「たとえ愚者すら演じられない王子と、皆に謗られようとも構わない。君が泣くことになるなら、そんなやつらのことなど知ったことか。君のわがままが罪だというのなら、私もその贖罪を背負って生きよう。それでも、たった一つの真実が揺らぐことはない――愛しているよ、アンジア。今こそ、結婚しよう」
直後。ほんのわずかな静寂の後に――
拍手が波のように一気に押し寄せてきた。
歓声は会場内に轟いて、おそらく普通に演劇を終えたときよりも、はるかに力のこもった声援が響き続けた。
その場にいた誰もが、ペンテ王子の実直さと、アンジア令嬢の純粋さに惜しみない称賛を送ったのだ。
もちろん、そんな二人を祝して――
カンパヌラはヨガの三日月のポーズを取っていた。
クロクスは眩い笑みを振りまいて、付近の者たち♂を全員失神させていた。
それから、ペンテ王子の愛人役だったミラー令嬢はというと、「キャー」とミーハーな声を上げて、周囲の令嬢たちと一番の盛り上がりをみせていた。
何はともあれ、こうして、文化祭の閉会式――
社交ダンスが始まる前に行われた、《愚者の王国》という演劇にて――
ペンテ王子によるしなやかではなかったものの、誠実な告白によって、アンジア侯爵令嬢との結婚が発表された。その後、二人はいつまでも幸せそうにダンスを続けたそうだ。
☆ ☆ ☆
史書には幾つか、《愚者の王国》に関する記述がある。
そのほとんどはとうに潰えてしまった愚かな王国について記したものばかりだが、逆に今でもその血を継いで残っている国もある。
そこでは国民が笑みを浮かべながら、こんな逸話を披露してくれるそうだ――「皆に唆される愚か者も演じられなかったが、愛する者にだけは一途であろうとした賢き者がかつてこの国にはいた」と。
ちなみに、その国では、体幹トレーニングをしながら神に祈りをささげるといった妙な風習もあるらしい。もっとも、その発祥については、さすがの史書でも、記述を一切残してはいないそうだが……
(了)
お読みいただき、ありがとうございました。
よろしければ、お手数ですが↓にある★評価やブックマークをお願いいたします。
本日の朝方に『愚者の王国』シリーズの四作目の掌編を投稿したわけですが、それを書いていたときに、ふと婚約破棄モノでも仕掛けを思いついてしまったので、こうして書き上げてみた次第です。もっとも、個人的には仕掛けよりも、前半の三人によるギャグテイストの方が好きだったりします。
いずれにしましても、次話は、中編(現代日本、恋愛、悪役令嬢、サスペンス、バッドエンド)で、9月上旬をめどに投稿予定になります。お付き合いいただけましたら幸いです。