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僕は海洋恐怖症

作者: シルバ

僕は海洋恐怖症だ。海洋恐怖症とは、海や湖が仕方なく怖く感じる症状である。僕は一生海が好きになることは無いだろう。

なぜか僕は海に関わることが多い。多くが友達からの誘いである。断ればいいって?そんな余裕、僕にはなかった。僕には友達がその誘ってくれるやつしか居ない。逆に、そいつには僕以外にたくさんの友達がいた。僕がいつ切り離されてもおかしくない。唯一の友達を無くさないために僕は大嫌いな海に震えながら入っていたのだ。

なぜ唯一の友達が僕の大嫌いな海が好きなんだろう、、、、、、、。

ある日、その唯一の友達に聞いてみた。

「なあ、さく。なんで海が好きなんだ?」

さくは言った。

「なんでって、笑。なんだろう、なんか好きなんだよ。

理由を言えって言われてもうまく説明出来ん!」

「そっか笑」

(案外そんな物なのかなぁ、、、、)

そんなことを思いながら今日も過ぎていく。なぜ人は物を好きになるのだろう。なぜ人それぞれ好きなものが違って、嫌いなものが違うのだろう。

僕はさくが好きな海についていろいろ調べたり考えたりすることにした。ある観光雑誌を見ながらふと、思った。

(こんな綺麗な海もあるんだな)

案外プラスなとこもあるもんだなと思いながら次のページを開いた。僕はとっさに雑誌を閉じたのだった。なぜかって、そのページに大きな鯨がのっていた。大きな魚はほんとに鳥肌がたつほど怖い。そのページを開いた瞬間さくの好きな海について調べることをやめた僕だった。

翌日、またさくと海に行くことになった。今度は船にのって海の真ん中で釣りをするらしい。ついでに海の真ん中で、泳ぐんだってよ。その日まですこしでも海を克服しなければ。

当日がやってきた。やって来てしまった。死にたい。まあでもこれを乗り越えればもう秋だ海に行くことなんて当分たいだろう、、、、。がんばるしかない(恐怖)

「おーーい!」

さくが5分おくれてやってきた。

「5分遅れてんぞ。船大丈夫なの?」

「心配ない!船あと20分後にくる。」

「そうか。じゃあそれまで釣りをすこし教えてくれ。実はしたことねーんだ。道具はいろいろ調べて持ってきた。多分大丈夫笑」

「まじか!まあでも見た感じ道具に不備はないな。逆に多すぎる笑それ最新のルアーじゃねえか!あとでつかわせろよ!ってかこれ全部でいくらした?、、笑」

「大体30万くらいかな。」

「やばすぎだろ!!笑そういえばおまえんち金持ちだったな笑笑」

そう話してるうちに船が来た。釣りについて何も聞いてないんだけど笑まあいい。この後が勝負だ。絶対無事に帰ってやる。

船が出航した。いまはまだ大丈夫。しかし、陸が遠くになってくほど震えが少しずつ大きくなっていった。なぜなら、海でいちばん嫌いなのが底が見えないところだからだ。底がみえないと言うことは何がいてもおかしくない。海は宇宙より知られてないらしい。つまりいつどんなものがでてきても不思議では無いということだ。そんなことに躊躇なしにさくは海に飛び込んだ。怖くないのだろうか。

「大丈夫かー!?」

「全然大丈夫だぞー!めちゃくちゃ気持ちいい。」

「、、、、、こわくないのか?」

「なんで好きなものが怖いんだよ!笑笑」

「そ、そーか」

いまにも漏らしそう。帰りたい。ま、まあとりあえず釣りだけでも楽しもう。

そんなこんなで乗り越えた。とても大きな魚も釣れた。

海にいる魚は怖いけど海の外にいる魚はかわいいもんだ。

「また、いこーな!」

「そ、そうだな汗」

そして今日がおわった。

なぜあいつはあんな恐怖の塊に飛び込めたのだろう。色々考えた。ふっと頭に入ってきた

「なんだろう、なんか好きなんだよ。」

さくが言っていた言葉だ。きっとあいつは、怖いなんてちっとも思っていない。好きな海。大好きな海。言葉で表せないほど好きなんだ。確かにひとそれぞれ感じ方は違う。だけど僕はさくの好きなものを恐怖の塊なんていってしまった。なさけない。言葉に出していなくとも心で思ってしまった。ずっとずっと。さくが好きなものを悪くいっていた。自分の感じ方だけで。

次の日学校でさくに言った。

「あの、すまん。」

「え、え、なにが??」

さくは何事かと心配そうに僕をみつめた。

「おれ、実はずっとさくの大好きな海を恐怖の塊なんて思ってしまってて、、、。」

さくは首を傾げた。

「はい?笑そんなこと思ってのかお前!なんてな笑

ひとそれぞれ感じ方は違うもんだよ。おれもお前が海怖いって気づけなくてごめんな」

「ごめん。」

「んー、まあ、とりあえず今日ラーメン食いいくか笑」

「そーだな笑おれもちょうど食いたかった笑。」

心が通じあった気がした。僕はなにも好きなものがない。

さくを見ているとほんとに楽しそう。ぼくもあんなふうに楽しめたらな、なんて思うことがたーーくさんあった。さくのおかげで好きなものをつくりたいと心から思うようになった。

「さく、ありがとう。」

「な、なんだよいきなり!みずくせーじゃねーか!!笑

いい機会だしおれも伝えとく。ありがとな俺と一緒に居てくれて。」

「それ、俺のセリフ!!笑笑」

今日も二人の笑い声が教室にひびいていたのだとさ。

初めての投稿です。もしかしたら適当と感じるところもあるかもしれないですが、自分なりに想像をふくらませて物語を作ってみました。ちなみに僕は海が怖いです笑

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