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二十三話 居候

結局間に合わなかった。

「あ~~祥子さんや」

「何です?」

「頼みが有るんだけど……良いかな」


 それは食後の御茶を堪能していた時の事だ。


「ふふ~~ん♪」


 化け猫はというと今後の何不自由ない生活に機嫌が良いいみたいだ。

 但しそれは確定(・・)してないが。


「あの化け猫を此処に居候させる代わりに炊事、掃除、洗濯をしてもらうと言ったらどうします?」

「化け猫を殺して皮を剥いで三味線にします」


 自分の言葉に間髪入れず答える祥子。

 物凄く怖い。

 顔がマジである。


「にゃつっ!?」


 

 化け猫はというと聞こえてたらしく興奮して尻尾がブワッと膨らんでる。

 そのまま脂汗をダラダラ流している。

 

「え~~と祥子さん何で、そんなサイコな話になってるの?」


 いつもとは違う剣幕の恋人に嫌な汗を流す自分。


「薫さん……今朝の話を聞いてました?」


 身を乗り出してくる祥子。

 

「ああ~~うん」


 思わず引いてしまう。


「アレは良くない物と言いましたよね?」

「うん。自分も言ったけど」

「聞いてません」

「済みません」

「下手に近寄らせたら災いを招きます」

「そんな事は無いと思うけど」

「招きます」

「はい」


 半眼で睨まないで欲しい。

 物凄く怖いんだが……。


「出鱈目だああああっ!」


 飛び掛かってくる化け猫をヒョイと躱す祥子。

 そのまま首根っこを掴む。


「キュッ」

「まったく油断の隙も無い」


 良い感じで首が締まりそのまま目を回する化け猫。


「まあ~~そう言うかな~~と思っていたけどね」


 やはり上手く往かないか~~。


「——……と言いたいところですが条件付きで許可します」

「マジで?」

「本当にっ!?」


 あっ……化け猫が復活した。


「それで何で心変わりしたのさ?」

「まあ~~予想以上に御飯が美味しかったからです」

「さよけ」

「はい。正直私達の作る料理より美味かったです」


 祥子の言葉に思わず二人で目を逸らした。

 自分と祥子が料理が下手だからだ。

 一応食えるけど……。


「ふふふ~~ん♪ 正直でよろしい」


 ウゼエ~~。

 胸を逸らす化け猫にムカつく自分。


「薫さん此の化け猫は何て言ってるんですか?」

「あ~~聞こえてなかったけ?」

「まあ……断片的には聞こえるんですけど……」

「自分達が御飯が美味しかったと言ったら調子こいてるだけだよ」

「ほう?」


 目が怖いんだが祥子さん?

  

「それはそうと江戸さん?」

「あ~~目が怖いんだけど何だ?」

「最近今までに無い怖い目に合いませんでしたか?」

「いや? 何も無い……ことも無いな~~」

「どうしたんですか? 変な汗を流してるんですけど」

「いや~~物凄く嫌な記憶を思い出したんだよな~~」


 脳裏に蘇る悪霊と化した御婆さん。

 ガチで怖かった。


「……」


 ふと化け猫の方を見ると視線を逸らしていた。

 大量の冷汗を流して。

 先程の事を思い出したんだろう。

 汗の量が尋常ではない。



 



此れで今日は終わりです。


なるべく早く次のは書きます。


早めに完結させます。



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