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十八話 餌

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 その見慣れた後頭部に眩暈がする。

 化け猫だ。

 ピクンッピクッと猫耳を動かす化け猫。

 


「旨いの~~モグモグ~~ゴクン」

「ああああっ! また此の野良猫は皆の分を横取りしてっ!」


 一人で地面に這いつくばりキャットフードを頬張る化け猫。

 その化け猫を追い払おうとする少女。

 

 フウウウウッ!


 化け猫を威嚇しながら餌を押さえる三毛猫。

 餌を取るなっ!

 そう言ってるみたいだ。


「ふんっ! 此れは私のっ!」


 キャットフードを強奪する化け猫。

 それを美味そうに食べる。


 ……堕ちるところまで堕ちたな……化け猫よ。


 ミイイイイイっ!


 全身の毛を逆立てる黒猫。

 抗議してるみたいな感じだ。


「独り占めするな? はあんっ! 知らんなあ~~この世は弱肉強食奪われる方が悪いのさ」


 ブッ!

 ヴウウ~~。


 案の定だが餌を独り占めしているので他の猫から威嚇されてる。

 自称猫神の癖に酷くない?

 あっ……猫に噛まれてる。

 

「いやあああっ! 痛いっ! でも美味しいっ!」


 ガリガリと他の野良猫に引っかかれながらも一生懸命に餌を頬張る化け猫。

 というか神の癖に野良猫の餌の横取りか……。

 堕ち過ぎだと思う。


「こらっ! 喧嘩しないのっ!」


 フウウウウッ!

 ブッ!


「いやっ! ちょっとっ!」


 猫に威嚇されてるよ……。


「痛いっ!」


 あっ……噛まれた。

 猫に餌をやっていた御孫さんらしき少女に思わず憐れみの目を向ける。


『あらあら~~良い子ね~~』


 御婆さんの方はというと打て合わずマイペースで猫を撫でてる。

 助けてやれよ。

 まあ~~幽霊だから無理か。

 仕方ないので無言で二人のもとに近づく。

 

「はあ~~」


 ヒョイと、化け猫を猫掴みする。


「おろ?」


 呆気にとられジタバタとする化け猫。


「何をやってるのかな~~」


 呆れた顔で化け猫の顔を見る。


「あは……あははは~~朝御飯かな~~」


 自分の顔を見た途端冷汗をかく化け猫。

 その顔は物凄く引きつっていた。


「野良猫の餌を横取りして?」

「あははは~~」


 物凄く嫌な汗を流している。


「よ~~し御腹が空いてるなら沢山食わせてやるよ」

「本当っ!」

 

 一転して笑顔の化け猫。

 清々しい迄の笑顔だ。

 身も心もホームレスになってるな。

 最早順応してやがる。 


「保健所でね」


 自分の良い笑顔での発言に顔を引きつらせる化け猫。

 硬直すること暫し。


「いやあああああああああっ!」


 一転して絶叫する化け猫だった。


 

低評価なので後何回かで途中完結にするために書き直し中です

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