「片思い」
僕は、片思いをしている。
私は、片思いをしている。
僕は、彼女に対して心憂い気持ちになる。
私は、きっとこれが初恋に当るのだろう。
僕は、あの日から自然と彼女を目で追うようになった。
私は、あの日から彼のことが頭から離れなくなった。
ふと目が合う―――。
僕は、羞恥から目を逸らす。
私は、彼に目を逸らされてしまう。
僕が、密かに彼女に好意を寄せている事に気が付かれていないか不安だ。
私は、彼に嫌われているのかな?
僕は、この苦しい気持ちから早く解放されたい。
私は、両親の都合で遠くの学校に転校することになった。
僕は、勇気をだして告白する事にした。
私は、転校する前に彼の気持ちを知りたい。
「あの・・・」
放課後、誰もいない教室で、お互いの声が重なる。
偶然の出来事に対する驚きと、声が重なった事に対する恥ずかしさから、お互い沈黙する。
たった1秒でも凄く長く感じる。
僕は――――。
私は――――。
「貴方の事が好きです」